広告を出したのになかなか上位に表示されない。

そんなお悩みをお持ちの院長さんは、まず▼をご覧ください。

Googleアドワーズ 広告(PPC広告)の掲載順位が決まる仕組みを整体師にもわかるように解説

▲の記事を読まれた方は、Googleアドワーズ広告の掲載順位が決まる仕組みを理解していただけたかと思います。

ですが、実はこの記事を公開した後、

「仕組みはわかったけど、じゃあ肝心な品質スコアはどうやってあげればいいんですか?」

と、ご質問をいただきました。

今回はこちらのご質問にお答えして、品質スコアを上げて広告を上位に表示するための方法を解説していきたいと思います。

Google AdWords広告の品質スコアの改善方法をチェック

10点満点で評価される品質スコアですが、Google AdWordsは評価内容のすべてを公開していません。

公開されている主なポイントとしては以下の3つです。

  1. 広告の過去のクリック率
  2. ランディングページ(リンク先ページの品質)
  3. 広告グループ内のキーワードと広告の関連性

それでは、この3つについて詳しく説明していきます。

Google AdWords広告の品質スコア改善方法1  キーワードのクリック率を改善

キーワードでのクリック率が悪いと、広告の品質スコアが下がってしまいます。

要はユーザーが広告主の出稿キーワードで検索したときに、当然ながら競合他社の広告と同時に自社の広告も表示され、表示回数が1回カウントされます。

そこでクリックされるかどうかでクリック率が決まるわけです。

クリック率は、管理画面の中の、キーワードタブの画面で確認することができます。

 

 

このクリック率をアップするためには、ユーザーが情報を検索する際に入力したキーワードのニーズとマッチングしている広告タイトルや、文であることが重要です。

 

つまり、ユーザーがキーワード検索で何を求めているのかを想定した広告でなければならず、ニーズとマッチングしていなければクリック率は下がり、広告ランクも下がってしまいます。

整体院でありがちな例

キーワードプランナーで検索ボリュームがあった、

「腰痛 治療 ストレッチ」

を、キーワードに設定したとします。

それに対してタイトルを

「どこへ行っても治らなかった腰痛をお持ちの方へ」

にしているケースです。

これは一見良さそうに見えますが、おそらく

「腰痛 治療 ストレッチ」

と検索した人は、

「自分で腰痛を直したい人」や、「まだ病院に行くほど深刻とは思っていないレベルの腰痛をお持ちの方」

だと想像がつきます。

それに対してタイトルが

「どこへ行っても治らなかった腰痛をお持ちの方へ」

は、もういろいろな治療を試したけれども腰痛が治らない、悩みが深い人がターゲットになってしまっています。

これだと同じ「腰痛」をお持ちの方でも、ニーズが異なるため、なかなかクリックしてもらえません。

じゃあタイトルはどうすればよいのか?

今回の「腰痛 治療 ストレッチ」というキーワードに対しては、例えば

  • 自宅でできるお手軽腰痛対策ストレッチ法
  • 病院に行くほどではない軽い腰痛を自宅でケア

というタイトルのほうがニーズに合っていますよね。

できるだけニーズを絞って、タイトルとキーワードの対象が一致するように意識してください。

品質スコアの改善方法2  キーワードとランディングページを改善

キーワードとランディングページ(リンク先のページ)との関係も、品質スコアに影響します。

「リンク先ページの品質」は、キーワードとリンク先となるランディングページがマッチングしているかで判断されます。

たとえば「腰痛 痛み 治らない」というキーワードで広告を出稿した状況で、キーワードに合った広告を作成したとします。

ユーザーに表示される検索結果までの設定に、問題がないとしましょう。

しかしランディングページでは、肝心の腰痛にあまり触れず「膝の痛み」の話題が中心、というような場合、キーワードとの関連性は薄く、Google AdWordsから見た場合のページの品質も低くなります。

じゃあどのように対策をすればいいのか?

対応策としては、キーワードをランディングページと関係のあるものに修正することです。

不要なキーワードは削除し、親和性のあるキーワードを追加するか、絞り込んでいくとよいでしょう。

例えば、今回のようにランディングページが膝の痛みを中心に宣伝している場合は、

「腰痛 痛み 治らない」→「膝痛 痛み 治らない」

に変更する方が良いでしょう。

品質スコアの改善方法3  広告グループ内のキーワードと関連性

品質スコアを向上するには、広告グループのカテゴリー内のキーワードに統一感を持たせることです。

たとえば整体院が、サービスごとに広告をグループ分けする際、異なるカテゴリーの体の部位が入っていると品質スコアが下がってしまいます。

そこで「サービス+統一カテゴリー」のように広告グループを仕分けましょう。

下図は仕分け前後の例です広告グループを見直す際の参考にしてください。

■痛み改善グループ 出稿キーワード

  • 腰 痛い
  • すべり症 痛い
  • ヘルニア 痛い
  • 膝  痛い
  • 変形性膝関節症 痛い
  • ACL損傷手術後 痛い
  • 股関節 痛い
  • 変形性股関節症 痛い
  • 臼蓋形成不全 痛い

これは以下の3つのグループに仕分けします。

 

【グループ1  痛み改善腰痛】

・腰 痛い

・すべり症 痛い

・ヘルニア 痛い

 

【グループ2  痛み改善膝痛】

・膝 痛い

・変形性膝関節症 痛い

・ACL損傷手術後 痛い

 

【グループ3  痛み改善股関節痛】

・股関節 痛い

・変形性股関節症 痛い

・臼蓋形成不全 痛い

 

このようにできるだけ細かくグループを分けて、グループ内のキーワードの関連性を高める必要があります。

広告グループの仕分け後は広告を作成

キーワードを再考し、広告グループを仕分けしたあとは、各広告グループに適切な広告を作り直しましょう。

より明確な内容の広告が作成できるはずです。

上の例では「痛み改善グループ」が

  1. 腰痛
  2. 膝痛
  3. 股関節痛

の3つの広告グループに仕分けられました。

この3グループの痛みは、病態や施術方法が異なるので、これらの広告も各グループごとに作り直さなければなりません。

特にテキスト広告は、各広告グループの内容に合わせてタイトル、広告文を訴求性の高いものに書き換えるべきです。

まとめ

Google AdWordsは品質スコアの評価内容のすべてを公開していません。

公開されている主なポイントとしては以下の3つです。

  1. 広告の過去のクリック率
  2. ランディングページ(リンク先ページの品質)
  3. 広告グループ内のキーワードと広告の関連性

これらを意識して広告を出稿することで、品質スコアは改善し、キーワードで検索された際に、トップページの上位に表示される可能性が高まります。

せっかくグーグルアドワーズ広告を出稿したのに、品質スコアが低くて誰にも見てもらえないという方は、今回の記事を参考に広告の出し方を修正してみてください。