治療院集客の昨今はライバルも増えて集客しにくい傾向があるため、独自性をどう出すかの戦略を立てていく必要があることは実感されているでしょう。
そこでまず、その要となるのは「面戦略」と「点戦略」です。
(面戦略と点戦略について詳しくはこちらをご参照ください⇒『一人治療家の集客に希望の光!治療業界の未来を見据えた経営戦略とは?「面戦略」vs「点戦略」』)
実はこれらの戦略に加えて、知っておくとさらに経営がうまくいく2つの戦略が存在します。
そこで今回は、あなたの戦略の幅を広げる2つの戦略、「プロフィット戦略」と「コンクエスト戦略」についてお話したいと思います。
目次
プロフィット戦略とコンクエスト戦略の特徴
面戦略と点戦略は、集客(経営)に対して直接的に作用する戦略です。
逆に、コンクエスト戦略とプロフィット戦略はやや間接的に作用する戦略と捉えていただければ良いかと思います。
要は、コンクエスト戦略とプロフィット戦略は、あなたの考え方やスタンスといった部分における戦略と言えるものです。
では、それぞれの特徴について、簡単に説明していきましょう。
『プロフィット戦略』~利益重視型の戦略~
- 地域ナンバー1にはこだわらない
- CPA(利益率)重視
- ライバルに負けてもOK
- 機会損失が起きてもある程度はOK
- 冒険はしない、直接効果があるものにのみ投資
『コンクエスト戦略』~地域ナンバー1戦略~
- その地域で「これ!」ということに関しては絶対に1位を譲らない
- 赤字になってもライバルとの順位争いに負けない
- 目の前の利益が失われても、機会損失は起こさない
- ライバルを圧倒する時間とお金を投資
何となく2つの違いをイメージしていただけたでしょうか。
例えば、インターネットで集客しようと思う場合。
プロフィット戦略は「整体院を探してる人」に最初からターゲットを絞って広告を出す…といったやり方です。
直接効果があることにのみ投資をして、効率や利益率を重視して手堅く進めていく感じですね。
対してコンクエスト戦略は、利益度外視してでもライバルを圧倒するやり方です
例えば「腰痛専門」だとしたら、腰痛治療に関しては絶対に地域ナンバー1を取っていく感じです。
ネットならSEOで1位、PPC広告で1位、エキテンで1位、グーグルマップでも1位(中には2、3位でもあり)
この地域の腰痛専門の治療院っていったらあそこには勝てない!そうライバルに思わせることです。
そうするとライバルが腰痛以外に力を入れてくるので、その後は独占に近くなり、結果として手間とコストも削減できる傾向にあります。
ただ実際はその段階までは時間がかかることも多く、利益が悪くても一定期間は頑張ると言うことも必要でしょう。
そんな状態を作り上げるのがコンクエスト戦略です。
ただ、いっぱいある選択肢の中から自分の整体院を選んでもらうには、やはり知名度や人気度(No.1)といった部分も影響してくるのでコンクエスト戦略の難易度は高めです。
あなたが今後「○○ではNo.1!」というものが築いていければ、コンクエスト戦略で進めていくと良いかもしれません。
集客だけでなく技術や実績もしっかりついていく院にすることは忘れないようにしましょう。
2つの戦略、ここだけの話
例えば「身体の健康」というカテゴリーで整体を見た場合。
リラクゼーションやジムといったジャンルを含めて、テレビCMなどをバンバン流すような大手はすでに存在しています。
そうなってくると、「やっぱり、こういう企業には太刀打ちできないな…」と、やる気がでなくなることもあるかもしれませんね(笑)。
ですが、そうガッカリするような事ばかりでもありません。
こういった流れは小規模経営の追い風となることもあるのです。
例えば「パーソナルトレーナー」。
数年前まではこういった考え方は世間に浸透していませんでしたよね?
パーソナルトレーニングが1ヶ月で数十万円もするなんて、数年前にはなかった価値観です。
ですが大手が市場でブームを起こすことで広く認知されると、世間一般でそれが普通になってきますので、他店が出しても売れるたりするものです。
何も、絶対No.1になる必要はないのです。
3番手でも4番手でも、実はそれなりに恩恵があるものです。
そういう見方で戦略を立てていくのものひとつです。
プロフィット戦略とコンクエスト戦略 まとめ
プロフィット戦略とコンクエスト戦略に関しては、経営戦略においてのサブ的な戦略と捉えていただければと思います。
冒頭でもお伝えしたように、まずは面戦略と点戦略に重点をおいて進めていただくのが良いでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。