こんばんは、吉田です。
以前にFacebook広告の記事を書いてから、
「Facebook広告とリスティング広告のどっちがいいんですか?」
という質問を何件かいただきました。
これは難しい質問です。
どちらの広告にも、一長一短はあります。
あなたの経営する整体院の、地域性や求めているお客さんの層、などによっても変わってきます。
ですので一概には言えません。
あなたのお店にどちらの広告が合っているかを判断するためには、それぞれの広告の特性をしっかり理解することが重要です。
ですので今回は、「Facebook広告」と「リスティング広告」の具体的な特性と違いについて書いていきます。
目次
Facebook広告とリスティング広告は別物
PPC広告は、費用対効果の面でFacebook広告と比較されることがありますが、実はリスティング広告とFacebook広告を比較することにほとんど意味はありません。
なぜなら、ターゲット層へアプローチするまでの過程がまったく違うからです。
Facebook広告とリスティング広告の大きな違いは、▼の3つです。
- 顕在層(ハッキリとニーズがある層、すぐに顧客化の可能性がある層)にリーチできるか
- 潜在層(ハッキリとニーズは無いが、いつかは顧客化する可能性がある層)にリーチできるか
- ブランディングに繋がるかどうか
これらの違いについて詳しく書いていきます。
1.顕在層にリーチできるのはリスティング広告(検索広告)
一般的なリスティング広告は、検索エンジンにキーワードを打ち込んで情報を探している人に、関連情報として広告を表示しています。
リスティング広告のメリットは
- ユーザーが能動的に行動している(顕在層)ためコンバージョンしやすいこと
リスティング広告のデメリットは
- 検索されない限りユーザーに広告が届かないこと
大きく分けるとこのような特徴があります。
もう少し説明していきます。
リスティング広告のメリット
リスティング広告のキーワードを「腰痛」の1語だけで設定した場合は、キーワードの幅が広すぎて、検索の目的が掴みづらいです。
ですが、「青山 ヘルニア 整体」で検索する人は、青山でヘルニアが治せる整体を探している人ということが分かります。
このように、リスティング広告は検索されたキーワードにより、ユーザーのニーズを知ることができます。
検索キーワードが2語、3語と増えれば増えるだけ、ユーザーの意図が明確に分かります。
そのためユーザーが能動的に行動しているリスティング広告は、キーワードをうまく設定して運用することができれば、広告の中でも最も高いコンバージョン率が期待できるのです。
リスティング広告のデメリット
リスティング広告のデメリットは、検索されない限りユーザーに広告が届かないことです。
より多くの人に読んでもらいたい場合や、自店舗のブランディング目的に広告を掲載する場合には、検索されて初めて表示されるリスティング広告は不向きです。
2.潜在層にリーチできるのはFacebook広告
Facebook広告は、何気なくソーシャルメディアとしてFacebookで人との繋がりを楽しんでいる、といった方々に対して配信されます。
Facebook広告のメリットは
- ある程度関心のあるユーザー(潜在層)に広く情報を届けられる
- 自店舗のブランディングに繋がる
Facebook広告のデメリットは
- すぐにコンバージョンには繋がりにくい
大きく分けるとこのような特徴があります。
もう少し説明していきます。
Facebook広告のメリット:詳細なターゲティングができる
Facebook広告のメリットは、潜在層になりうるユーザーに広く広告の配信ができることです。
しかも、テレビのように不特定多数のユーザーではなく、そのサービスに興味を持ちそうなユーザーに対して広告配信を行うことができます。
Facebook広告は、
- 地域
- 年齢
- 性別
- 言語
- 利用者層、趣味・関心、行動
等、より細かなターゲティングを行うことができます。
なぜこのようなことが可能かというと、フェイスブックは、実名制のコミュニケーションツールなので、ユーザーは自分の個人情報を積極的にプロフィールに記載しています。
そのため、Facebook広告のターゲティング精度は97%と言われています。
他の広告媒体は27%と言われているので、いかにフェイスブック広告の精度が高いかがわかると思います。
これだけ絞り込めるため、リスティング広告と比べてFacebook広告は、競合があまり多くありません。
◯例えば「腰痛」で広告を出す場合
リスティング広告では、「腰痛」というキーワードを整体や病院などの医療機関全てが入札することになります。
しかし、同じ腰痛であっても、10代〜20代向けなのか、50〜60代向けなのか、というように整体によってターゲットとしている年齢に違いがあると思います。
また、「ランナー専門」であったり、「野球選手専門」であったりする場合もあると思います。
Facebook広告では、年齢や関心のあるものを絞り、それに対して広告を配信することが出来るので、ライバルの数が減らすことができます。
3.ブランディング(認知拡大)に使えるFacebook広告
Facebook広告は、自社のブランディング(認知拡大)にも繋がります。
Facebookは、国民の5人に1人が利用しており、そのうちの70%が毎日アクセスしていると言われています。
ここに毎回自店舗の情報が表示されるので、ユーザーは意識せずともあなたのお店の存在を記憶してくれる確率が高いでしょう。
Facebook広告のデメリット
もちろん、Facebook広告も一概に良いことばかりという訳でありません。
Facebook広告は検索エンジンに直接キーワードを打ち込んで情報を探してる人ではないので、顕在層への広告というより潜在層に向けた広告です。
その為、リスティング広告よりもユーザーのモチベーションが低く、すぐにはコンバージョンに繋がりにくくなっているのです。
まとめ
Facebook広告とリスティング広告の大きな違いは、▼の3つです。
- 顕在層にリーチできるか
- 潜在層にリーチできるか
- ブランディングに繋がるかどうか
この内容を表にしたものが▼です。
リスティング広告 | Facebook広告 | |
顕在層 | ◎ | △ |
潜在層 | △ | ◎ |
ブランディング | △ | ◎ |
このように、リスティング広告とFacebook広告にはそれぞれ特徴があります。
この点をしっかり理解し、今のあなたの店舗に足りないものと照らし合わせて、うまく使い分けることをお勧めします。
もちろんどちらも併用することもできるので、1度両方とも試してみてもいいかもしれません。