整体師になるために民間資格の取得を考えているあなたは、どの方法が自分に合っているのか分からずに悩んでいませんか?
- 働きながら資格を取得したい
- 子育ての合間に資格を取りたい
- できるだけしっかり知識と技術を身につけたい
など、あなたが置かれている環境によって資格取得に割ける時間は変わりますよね。
そこで、今回は3種類の民間資格を取得する方法と、それぞれの特徴について分かりやすく解説します。
是非、資格取得を考える際の参考にしてください。
目次
働きながらでも資格取得することは可能
まずは、働きながらでも資格が取れるのかについて知りたいですよね。
結論から言うと、民間資格は働きながらでも取得できます。
資格を取るにはどれくらいの期間・時間がかかるの?
民間資格を取得するためのカリキュラムは、通常3ヶ月~2年間で構成されているため、あなたの状況に合わせて通学期間を選ぶことができます。
整体の知識や技術が学べる学校には、夜間や土日にも開講している学校やフリータイム制(自由に受講時間を選べる)を導入しているものもあります。
- 昼間に仕事をしているサラリーマン
- 子育てのために夜間しか家を出られない主婦
- 整体とは別の大学や専門学校などに通っている人
など、様々な生活環境の人が資格取得のために通っています。
在学中の7割が働きながら資格取得に励んでいます。
通う時間がないからという理由で、資格取得を諦める時代は終わりました。
あなたが本気で整体師の資格を取りたいと考えているのであれば、時間を上手に活用して学べる環境を作り上げましょう。
何歳からでも挑戦できるのも魅力
整体師を目指している方の年齢は幅広いのが特徴です。
- 高校卒業後の10代
- 将来的な転職や脱サラ(独立開業)を考えている20代~40代
- 定年退職後に整体を開業したいと考えている60代後半の方
など、幅広い年齢層に人気がある職種です。
3種類の民間資格
民間資格の取り方は次の3種類です。
- 整体の専門学校で学ぶ
- 整体スクールで学ぶ
- 通信講座で学ぶ
いずれも、専門療法・解剖学・生理学・経営学・手技療法(最も重点的に学ぶ)などについて学びます。
用意されているカリキュラムを履修し、必要な単位を取得後、卒業試験に合格すると資格が付与されます。
卒業試験では、
- 実技試験
- 西洋医学
- 東洋医学
- 解剖学などのペーパーテスト
- 施術のロールプレイングを評価される専科試験
- 面接
が実施されるのが一般的です。
なんとなくイメージが湧くかと思いますが、学校とスクールの違いについてなど分からないことのほうが多いですよね。
次からは、それぞれの特徴についてお伝えしますね。
資格の取得方法
3種類の民間資格
- 整体の専門学校で学ぶ
- 整体スクールで学ぶ
- 通信講座で学ぶ
それぞれの取り方を以下から解説します。
資格取得方法1.整体の専門学校で学ぶ
整体の専門学校は、東京、横浜、千葉、栃木、埼玉などの関東圏をはじめ、大阪、福岡、京都、静岡、札幌など、比較的人口の多い都市を中心に開校しています。
専門学校のカリキュラムは、
- 整体師に必要な基本知識だけを学ぶ6ヶ月コース
- 将来的な独立開業と複数店舗の経営まで学べる2年間コース
など、学校により様々なコースが設置してあります。
あなたが、整体師として働く際に、どのような働き方を目指したいのかで選ぶコースを決めましょう。
- 雇用スタッフとして働きたいのか?(基礎知識)
- 開業したいのか?(基礎知識+経営学)
- 複数店舗を経営するオーナーになりたいのか?(基礎知識+経営学+マネジメント論)
将来についてじっくりと考え、あなたが目標を達成するために必要なコースをしっかりと見極めてください。
整体専門学校にかかる期間と費用等 | |
修学期間 | 6ヶ月~2年 |
学費 | 18万~265万円程度 |
合格率 | 90%以上(よほど素行が悪くない限り合格) |
資格の付与 | カリキュラムの必要な単位を取得後、卒業試験に合格すると付与 |
整体学校はこんなあなたにお勧め
夜間や土日に講座を実施している学校もあるため、
- 他の仕事をしながら整体師を目指している人
- 収入を減らすことなく整体師の資格を取得したい人
- 再就職を見据えている主婦
にお勧めです。
気になる学校の募集要項をチェックして資料請求をしたり、無料で行われている学校説明会に参加したりしてみましょう。
資格取得方法2.整体スクールで学ぶ
整体スクールの特徴は、次の3点です。
- 講師の自宅や地域の公共施設で開催している
- 整体学校と比べて受講料が安い
- 通学期間が短い
現場で活躍している専門家や院長から、ほぼマンツーマンで専門知識を指導してもらえる、即戦力の整体師を生み出す養成学校のような存在です。
整体スクールは基本的に小規模で運営されいるため、基本的に希望すればいつでも入学することが可能できます。
整体スクールにかかる期間と費用等 | |
修学期間 | 1ヶ月~3ヶ月 |
学費 | 10万~30万円 |
合格率 | 90%以上 |
資格の付与 | カリキュラムの必要な単位を取得後、卒業試験に合格すると付与 |
整体スクールはこんなあなたにお勧め
整体スクールは短い期間で資格を取得できるのが特徴です。
また、整体学校に比べると学費も安価なため、新しい分野にチャレンジしやすいのも魅力です。
入学時期も決まっていないため、整体師になろうと決意してから、今すぐ資格取得に向けて動き出したい人には特に最適な方法です。
技術系スクールも盛んです。
最近では、新しい技術を学ぶための技術系スクールも盛んに開催されています。
技術系スクールは、
- 2~3人の少人数制
- 50人以上を教える団体
と規模はまちまちです。
日本全国のカリスマ治療家が、自分の技術と経験をスクールという形で教えています。
技術系スクールは、初心者向けというよりは、どちらかというと経験者向け(有資格者向け)です。
0(ゼロ)から整体の知識と技術を学びたい場合は、通常の整体専門学校やスクールを選ぶ方がいいでしょう。
技術系スクールの学費と受講期間
- 1回のみの受講で修了し受講料3万円程度のもの
- 1~2年の長期間で200万円以上掛けて技術を習得するもの
など、スクールによって様々な教え方をしています。
気になる整体スクールや技術系スクールがあれば、無料説明会の開催日をチェックして参加してみるといいでしょう。
また、スクール特選サイトの更新情報を常にチェックして情報を集めるのもお勧めです。
資格取得方法3.通信講座で学ぶ
最後に、整体師の資格は通信講座でも学ぶことができます。
- テキストを主体とした教材を提供している講座
- 整体のノウハウを学ぶだけの講座
- 実技を見ながら学べるDVDが提供される講座
- 民間資格の取得をセットにしている講座
などから選ぶことができます。
民間資格取得とセットの講座を受けている場合は、講座終了前に修了試験があります。
講座受講費用は4〜10万円ほどで、最も安く学べるのが通信講座の魅力です。
しかし私は、経験上通信講座で学ぶことをお勧めしていません。
理由は、実地経験が詰めないからです。
知識はもちろん大切ですが、もっと大切なことは、実践経験を積んで感覚を鍛えて習得した技術力です。
通信講座のメリット・デメリットを理解したうえで学ぶ方法の選択肢に加えてください。
通信講座で学ぶメリット
通信講座で学ぶ場合、通学するよりも安い受講料で、自宅に居ながら学ぶことができます。
- 平日仕事が終わってから
- 休日はじっくりと
- 家事や育児の合間に
など自分の好きな時間に知識を習得することができます。
通信講座で学ぶデメリット
通信講座の最大のデメリットは、実地経験が積めないことです。
整体師の仕事は、知識や理論も大事ですが、何よりも実地経験を問われる世界です。
知識だけがあるAさんよりも、施術の訓練を受けているBさんの方が就職にも有利になります。
「実地は整体院で働き出してからでも良いから、まずは基礎知識を学び、資格を取りたい」
もしあなたが、上記のように考えているのであれば効率的な勉強方法になります。
番外編:独学でも学べる
整体師は、資格取得が義務づけられていないため、独学で知識を学ぶことも可能です。
独学で学ぶ場合は、次のような方法があります。
- 市販の教材で勉強する(解剖学の本・整体師が出版している実用書など)
- オンライン動画やDVD教材を活用する
- 医学博士や整体師が施術を解説してくれる教材を活用する
- 整体師向けの勉強会・セミナー・ボディケア体験会に参加し、実際に整体の現場で仕事をしている人の話を聞く
しかし、これらの方法では知識が断片的になってしまい、整体の専門学校やスクールのように基礎から専門知識を学ぶことができません。
また、整体師に必要な手技を身につけることも難しいため、実際に現場で活用できるスキルが身につかないことが多いのが現状です。
せっかく時間を費やして知識を身につけるのであれば、多少費用を掛けてでも専門学校やスクールで学ぶことをお勧めします。
まとめ
今回は、整体師の民間資格を取得する3つの方法についてお伝えしました。
- 整体の専門学校に通う
- 整体スクールに通う
- 通信講座で学ぶ
いずれかの方法で整体師の民間資格を取得することができます。
最後に、私が最もおすすめする方法をお伝えしておきます。
もし、あなたの時間と費用が許すのであれば、整体院で働きながら整体学校に通い、頭と体の両方で学んでいくことをお勧めします。
将来開業を考えているのであれば、尚更現場を知ることは大切です。
技術だけでなく、経営ノウハウも学べるというメリットがあります。
どの方法があなたに合った資格取得方法なのかをじっくり考えてみてください。
この記事があなたの参考になれば幸いです。