整体師が取得できる民間資格を取得する方法は、主に次の3つがあります。(民間資格の取り方について詳しくは、働きながら整体師の資格を取りたい!民間資格の取り方3種類を徹底解説をご覧ください。)
- 整体の専門学校で学ぶ
- 整体スクールで学ぶ
- 通信講座で学ぶ
この中で私が最もおすすめしたいのが、整体の専門学校です。
理由は、カリキュラムがしっかりと組まれている専門学校に通うことで、整体の現場で必要な専門知識を基礎から学ぶことができ、さらに独立開業を目指す場合に必要な知識も習得することができるからです。
ここでは、整体の専門学校について以下の3項目を詳しくお伝えしていきます。もし、整体師になりたいと悩んでいるのであれば参考にしてください。
- 整体の専門学校にかかる費用
- コースおよび授業内容
- 通学期間
整体専門学校に通うためにかかる費用(授業料)
一般的に、整体の専門学校は18万円~260万円と幅広い授業料設定がしてあります。
費用の違いは、学ぶことができる知識量とカリキュラムの充実度の違いだと考えてください。
コース | 学べる内容 | 授業料 |
ベーシック | 家族や友人をマッサージで癒せるレベル | 18万円 |
高額 | 骨格調整授業・独立開業について・経営論など 海外研修に行く場合もある |
260万円 |
コースによって得られる知識量に違いがあることがわかります。どのコースを選択するのかは、あなたがどのレベルの知識と技術を手に入れたいのかによって変わると思ってください。
少なくとも、整体師として働き収入を得るためには、ベーシックコースだけの知識では足りません。もっと専門的な知識と技術が学べるランクが上のコースを選びましょう。
独立開業を目指すのであれば、業界のトップを担う人材を育成するためのカリキュラムが組まれている高額コースを学ぶことが必要です。
高額コースを選ぶメリット
高額なコースは、高い授業料分学べる知識量が豊富です。
高額なコースの卒業者が知識量が豊富なことを、卒業後の就職先となる整体院やサロンの経営者も知っています。そのため、高額コースが設置してある学校には1000件を超えるたくさんの求人が集まることもあるそうです。
学校自体が求人情報をたくさん持っているため、結果的に卒業後の就職率があがり、就職率100%を誇っている学校もあります。
将来的に独立開業を考えているのであれば、独立のノウハウや経営論も必ず必要です。
整体学校を選ぶときは、あなたが将来どのような働き方をしたいのかをしっかりと考え、資料請求だけで納得するのではなく、無料で受けられる体験説明会などで講師の方や卒業生の方から詳しい話を聞くことをお勧めします。
整体の専門学校で学べるコースと授業内容
整体の知識や技術が学べる専門学校はたくさんあります。「どのコースを選ぶのが良いのか?」「どのような授業内容があるのか?」気になるところですよね。
整体学校のコースについて
コース名は通う整体学校やスクールによって名称が違いますので一般論でお伝えします。各学校によりコース名に違いはありますが、大きく次の5種類のコースに分けられます。
- 整体ベーシックコース
- 整体セラピストコース
- 整体プロフェッショナルコース
- 整体アドバンスプロフェッショナルコース
- 総合実践経営コース
整体ベーシックコース
このコースは、仕事としてではなく、プライベートで知人から “マッサージが上手” と言われるレベルを目指すものです。
整体セラピストコース
基本的な知識を学びながら将来的に整体師の仕事をしたい人向けです。
整体プロフェッショナルコース
資格を取得してから就職先で即戦力として働くことを目指す人が、高いスキルを身につけるためのコースです。
整体アドバンスプロフェッショナルコース
現場で即戦力となるスキルを身につけながら、将来的な独立開業を目指していく人向けのコースです。指名率・リピート率トップになる即戦力を目指す人が受講することが多いです。
総合実践経営コース
独立してからの経営ノウハウや、複数店舗を運営していくための実践的な知識を学んでいくためのコースです。
高い学費をかけるほど、将来的に大きなリターンを見込める内容となっており、自分の将来のビジョンと照らし合わせながらコースを選択することが必要です。
整体専門学校で学べる授業内容
「整体ベーシックコース」や「整体セラピストコース」などの基礎講座
- 指圧法
- マッサージの手技
- ストレッチ方法
- 解剖学
- 生理学
整体師に必要な基礎知識を中心に学びながら、メンタルセラピーや小顔矯正なども選択して受講することができます。
「整体プロフェッショナルコース」
- マッサージの手技
- ストレッチ方法
- 解剖学
- 生理学
- 骨格調整や肩こり・腰痛・神経痛の具体的症例に基づいた実地指導
知識に加えて、経験も積むことができるコースになっているケースが多いです。
「整体アドバンスプロフェッショナルコース」
将来的な開業を目指す人が多いコースです。
- 指圧法
- マッサージの手技
- ストレッチ方法
- 解剖学
- 生理学
- 骨格調整や肩こり・腰痛・神経痛の具体的症例に基づいた実地指導
- 基礎経営学
「経営」を学ぶことが実は非常に重要です。整体の技術さえ良ければお客様が勝手に集まると考えてしまう人がいますが、それは大きな間違いです。
整体院が繁盛することと、整体のスキル上達は比例しないという事実を覚えておいてください。今はまだイメージや実感ができなくても、そういった事実があることを覚えておいてください。
「総合実践経営コース」
独立開業はもちろん、複数店舗を運営したい人が受講するコースです。
- 指圧法
- マッサージの手技
- ストレッチ方法
- 解剖学
- 生理学
- 骨格調整・肩こり・腰痛・神経痛の具体的症例に基づいた実地指導
- 接客ノウハウ
- 基礎経営学
- 実践経営学
整体スキルと経営の知識を網羅的に学ぶことができます。
さらに通学期間中には海外研修もカリキュラムに組み込まれており、卒業後は開業するためのコンサルティングを受けることも可能です。
クラス編成は?
整体の専門学校は少人数制であることが一般的です。
- 生徒3~4人に講師1人
- 生徒10人に講師1人
このようなクラス編成がとられていることが多いです。
少人数で知識と実地指導を見逃すことなく実用的な専門知識を学ぶことができるのが魅力のひとつといえます。
整体師は知識とともに、体で経験することが何よりも大切なため、少人数制のクラスでじっくりと学べる環境には大きなメリットがあります。
整体学校への通学期間
取得したいスキルと、学びたい知識によってカリキュラムが変わるため、必然的に通学期間が変わりますが、最短6ヶ月〜最長約2年間通うことが一般的です。
次の表はコースと通学期間の一例です。コース選びの参考にしてください。
コース | 通学期間 |
|
週1~2回 | 集中して通える場合 | |
整体ベーシックコース | 1年 | 最短3ヶ月 |
整体セラピストコース | ||
整体プロフェッショナルコース | 2年8ヶ月 | 最短6ヶ月 |
整体アドバンスプロフェッショナルコース | ||
総合実践経営コース |
いずれのコースも、集中して通学できる場合はかなり早い期間で知識と技術を身につけることができます。
将来、整体師として開業したい方や、みっちり腕を磨き、知識を身につけたい方は通学期間に関わらず、しっかり学べるカリキュラムが組んであるコースに通うことをおすすめします。
どのくらいの年齢層がいるのか
整体師を目指す年齢層は様々です。
- 高校卒業後すぐの人
- 脱サラを目指している人
- 出産後の主婦
- 退職後のセカンドライフで活用したいと考えている人
18歳〜70歳位までの非常に幅広い年齢層の方が整体の技術と知識を学びに通学しています。「自分の年齢では今からでも遅いかな?」と悩んでしまうかもしれませんが、安心してください。
あなたが健康であり、体が動く限りは、整体師として活躍することは十分可能です。もし整体師になりたい気持ちがあるならば、年齢を理由に夢を諦めないで欲しいと思います。
仕事をしながらでも通えるのか?
実は、整体専門学校の生徒の約70%は仕事をしながら通学していると言われています。
ほとんどの整体専門学校で、それぞれのライフスタイルに合わせて余裕をもって単位を取得できるようカリキュラムが組まれています。
それぞれのコースには定められた「在籍期間」があります。その在籍期間のなかで指定された単位を取得できれば修了です。また、知識や技術が身に付くまで何度でも無料で受講できるスタイルを取り入れている学校もあります。
週にどのくらい通えるかで卒業単位取得にかかる時間は変わりますが、子育て中の主婦の方やサラリーマンの方も時間を上手に活用しながら整体の知識と技術を学んでいます。
まとめ
今回は、整体師の知識と技術を身につけるために最もおすすめしたい、整体の専門学校の詳細情報についてお伝えしました。
少人数制で、しっかり知識と技術が身に付くまで学ぶことができるのが専門学校の特徴です。
整体スクールや通信講座に比べると受講料は高いですが、整体師として人の身体の不調の改善に携わりたいと考えているのであれば投資して損はないはずです。
整体師として、将来的にどのような立ち位置で仕事をしたいのかもしっかり検討したうえで、コース選びを慎重に行いましょう。
求められる整体師になりたいのであれば、知識・技術ともにしっかりと学べる専門学校がおすすめです。
この記事があなたのお役に立てば幸いです。