整体師になりたいなら、整体の専門学校に通うことを強くオススメします。しかし、「専門学校に通ったからといって、就職できるのかどうか」気になるところだと思います。

  • 本当に仕事につながるのか?
  • どのような職場に就職できるのか?
  • 卒業後の就職率はどのくらいなのか?
  • 学校で学んだ知識や技術は本当に役に立つのか?

現状が分からないと疑問と不安が出てくると思います。

そこで今回は、上記の疑問を解消するために、学校卒業後の就職率や就職先など整体師の実態についてまとめていきます。整体師として仕事をするというあなたの目標を実現させるための参考にしてください。

整体師としての就職先

「どのような職場に就職できるのか」気になるところだと思います。整体の知識と技術を身につけた場合、次のような職場への就職が期待できます。

  • 整体院・治療院
  • カイロプラクティック院
  • リラクゼーション系のサロン
  • 各種マッサージ店
  • クイックサロンやエステサロン・スパ
  • ヨガなどの美容整体
  • 介護・福祉系施設
  • スポーツジム

特に、高齢化が進んでいる日本では、介護施設などが整体師を受け入れていくれるようになってきています。こうした状況を考えても、整体師のニーズが高まっていると言えます。

資格取得後の就職について

あなたは資格取得後、どの方向に進もうと考えていますか?

 

 

整体師とひち言にいっても、進みたい道は様々だと思います。

学んだ知識と技術を他で活用したい場合を除き、まずは整体師として経験が詰める職場への就職を考えるのが一般的です。

整体師の就職率 現状は?

「整体師の就職率は~%です。」というような公式のデータはありません。最も信頼できるデータとしては、厚生労働省が発表している平成28年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況があります。

  • あん摩マッサージ指圧師
  • 鍼灸師
  • 柔道整復師

3つの国家資格の保持者数の増加とそれぞれの施術所の増減データを確認することができます。

国家資格がなくても整体師にはなれますが、国家資格を持っているとライバルに差をつけることができます。(詳しくは、整体師に国家資格は必要?あるとライバルに差がつく国家資格を紹介しますをご覧ください。)

最新版平成28年度の報告では次のように発表されています。

【国家資格保有者の増減数】

平成26年 平成28年 対比
増減数 増減数
あん摩マッサージ指圧師 113,215人 116,280人 3,065人 2.7%
はり師 108,537人 116,007人 7,470人 6.9%
きゅう師 106,642人 114,048人 7,406人 6.9%
柔道整復師 63,873人 68,120人 4,247人 6.6%

 

【国家資格保持者の施術院増減数】

平成26年 平成28年 対比
増減数 増減数
あん摩、マッサージ及び指圧を
行う施術所
19,271 19,618 347 1.8%
はり及びきゅうを行う施術所 25,445 28,299 854 11.2%
あん摩、マッサージ及び指圧、
はり並びにきゅうを行う施術所
37,682 37,780 98 0.3%
その他の施術所 2,862 2,739 -123 -4.3%
柔道整復の施術所 45,572 48,024 2,452 5.4%

平成28年衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況より一部抜粋)

上記のデータを見て分かることは、かなり多くの人が資格を取得して専門家として仕事をしたい(すでにしている)と考えているということです。

国家資格以外の民間資格も多数存在するため、実際にはもっと多くの人が整体師として仕事をしたいと考えているのが現状です。

データだけ見ると、整体師として仕事をすることは難しい、就職はハードルが高いと感じてしまいますね。確かに、「簡単ですよ!」とは言い切れませんが、これは他の職種に関しても同じことが言えます。

整体の求人は増加傾向にある一方、整体師の人数も増えてきています。そのため好条件の求人には応募が殺到するでしょう。その競争を勝ち抜くことが必然的に求めらるということです。

<よくある好条件の求人>

  • 給与が高い
  • 社内制度が充実している
  • 人間関係が良好
  • 設備などが最新・綺麗
  • 立地がいい

資格取得後、すぐに就職するためには、高い就職率を誇っている学校を選ぶことも選択肢の1つに加えてください。

就職率100%を誇る学校がある!

専門学校の中には、提携している整体院、整骨院、鍼灸院などの求人を、常時6,000件以上保有し、卒業生の希望にあった求人を提供し、卒業後の就職を完全サポートしている学校もあります。

学校と提携している整体院の間では、就職に必要な情報が事前に照会されているため、紹介から面接までがスムーズに進められるというメリットがあります。

<一例:事前に照会される情報>

  • 卒業生の履歴書
  • 人柄
  • 成績
  • 将来の目標

 

就職サポートをしてくれる窓口にしっかりと相談していれば、就職先を確保した上で卒業することも可能です。

学校で学んだことは活きるのか?

もちろん活かせます。専門学校では独学で学ぶよりも、はるかに効率的かつ専門的に知識と技術を習得できます。

学校側も戦力となる人材の育成に力を入れているため、必ず学んだことが現場で活きるでしょう。また、活かし方も様々です。

  • 整体師として就職して活かす
  • 学んだ人体の知識を整体とは別の研究職に活かす
  • 仕事以外でも家族や知人の体を癒すために活用する

仕事はもちろん、私生活でも役立つはずです。

ただし、一人前の整体師として技術を磨くには、日々の努力が必要です。一度学んだからといって完璧な整体師になれるわけではありません。

『学校で学ぶ知識と技術 + 現場で身につける生のスキル』

これが整体師に欠かせない条件です。次に、いち早く生のスキルを身につけるお勧めの方法をお伝えします。

スキル向上のためのお勧め方法

スキル向上のためには、整体の現場で経験を積むのが一番です。実際にお客様の施術をする中で、症例に触れ身をもって体験しながら学ぶことでスキルは向上します。

可能であれば、整体院で働きながら整体専門学校に通う方法を一番お勧めしています。繰り返しになりますが、整体師に必要なのは、技術を磨き向上していくことです。

学んだだけの技術ではなく、現場で身につける実践的な経験がスキル向上には欠かせません。また、いち早く現場に出なければ知識を上手に活用できるようにもなりません。

実際の現場で感じた疑問点など、問題意識を持ちながら授業に臨むことで、より効率的に知識と技術を習得できるようになるでしょう。

未経験でも雇ってくれる整体院を見つけ、実践的に現場で経験を積みながら学校で専門知識を学ぶことが可能であれば、是非取り入れてください。

他の仕事をしている場合はどうすればいいのか?

他の仕事をしながら整体の知識と技術を習得したい場合、整体院で働きながら学ぶことは難しいですよね。そんなときに活用してもらいたいのが次の2つです。

  • インターン制度
  • ボランティア活動

インターン制度の活用

インターンは、実際の現場を体験してその仕事の本質を感じるために利用できる、いわば体験入学のような制度です。「インターン」を募集している整体院がある場合は、是非活用してください。

体験なので給料は発生しませんが、現場経験が積めるので技術の向上に役立ちます。

ボランティア活動

ボランティア活動とは、あなたの母校の部活動や地域のスポーツクラブ、老人会などで選手やお年寄りの不調改善のお手伝いを行い経験を積む方法を指します。

  • 野球
  • サッカー
  • バスケットボール
  • バレーボール
  • テニス
  • 陸上

など。スポーツ選手たちのコンディションを整えて、パフォーマンスを向上させる経験は、お金には代えがたいものになります。

他にも、老人会や老人ホームへ提案し、訪問して不調改善のサポートをすることも、スキル向上に一役買ってくれるはずです。

自らボランティア先に出向き交渉する必要がありますが、いち早く整体師としてのスキルを向上させたい場合にはおすすめの方法になります。

まとめ

今回は、整体の専門学校で学んだあとの就職率や就職先に関する、実情をお伝えしました。

就職先は幅広いニーズがあります。

  • 本格的な整体院
  • クイックマッサージ
  • 介護施設
  • スポーツ施設
  • 娯楽施設 など。

就職率に関しては、絶対就職できるとは言い切れませんが、整体院数が増加傾向にある現状で考えると求人数が不足することはないでしょう。

就職率100%を誇っている学校を選ぶことも選択肢に入れ、就職支援窓口への相談もしっかりと行いましょう。そうすることが、あなたが希望する職場へ就職できる可能性を高めることにつながります。

この記事があなたの参考になれば幸いです。