整体院を開業したものの、売上が伸び悩みこのままでいいのだろうか?と悩んでいませんか?
- どのくらいの整体院が廃業しているのだろうか
- どうすれば生き残れるのだろうか
他の整体院の状況を知りたいですよね。
この記事では、整体院の廃業率がどの程度か、整体院を継続するために必要なことを説明します。
5年後も整体院を継続させたいあなたに必見です。
目次
開業・廃業の動向。2015年の日本の廃業率は約3.8%
グラフ出典(厚生労働省「雇用保険事業年報」)https://www.mhlw.go.jp/bunya/koyou/koyouhoken02/pdf/all_h28.pdf
厚生労働省の「雇用保険事業年報」によると、2015年の廃業率は平均で3.8%です。
具体的に整体院の廃業率までは、データとしては上がってきていませんが、基本的にはこの3.8%という数字は目安になると考えています。
また、整体院の10%以下が3年以上の事業継続ができていないと言われています。
5年以上事業を継続している整体院は、その中の2%とわずかです。
整体院が廃業する原因の1つは見通しの甘さ
整体院が廃業する原因の1つは、見通しの甘さです。
なんとなく、
整体院を開業すればお客様が来店してくれる
技術があればお客様が来る
と思っていませんか?
整体師になるにはどんな免許や資格が必要なのか?が2分で分かる!という記事でも書いたとおり、整体院は資格不要で開業ができるので、開業のハードルが低いです。
しかし、開業が簡単な分、廃業してしまう整体院も多く存在します。
廃業する整体院の特徴は3つあります。
- 整体院の運営に必要な経費を把握していない
- 技術があれば大丈夫だと考えている
- 自然とお客様が来るだろうと考えている
という見通しの甘さです。
とは言っても、何から手を付ければいいのかわからないから困っているのではないでしょうか。
では何をすれば、整体院を廃業せずに済むのか?ということについて説明します。
整体院を維持するためには収入が支出より上回ること
整体院を継続するためには、当たり前ですが[]収入が支出より上回る[/]必要があります。
当たり前のことですが、案外「収入が支出より上回る」ということを理解されていない方を見かけます。
整体院が目指す数字の一例(1ヶ月24日稼働、単価5,000円、1日6人の施術)
以下に、ある程度起動に載せるための条件を紹介します。
これくらいの数字が出せれば、まずまずだと思います。
- 自分1人で整体院を経営
- 1回の施術の単価が5,000円
- 1日6人の施術
- 施術時間60分
- 1ヶ月の稼働を24日間
- 経費1か月 30万円
1日の売上は5,000円×6人=30,000円
30,000円 × 24日間=600,000円
1か月の稼働日を24日とすると、1か月の売上は最大で720,000円です。
月商720,000円から、テナント料や光熱費などの経費300,000円を引いたら手元に残るお金は420,000円です。
そこから社会保険料や税金などを支払うとして、月収が30万前後となります。これでやっと収入としては一般的なレベルになりますね。
上記に挙げたのは、あくまでも1例です。
さらに収入を上げるには、
- 集客を頑張り、施術人数を増やす
- 客単価を上げる
- 自宅で開業で経費を削減する
などの工夫ができます。まずは、このレベルが達成できなければ、いずれ廃業ということになってしまいますね。
1)整体院を運営するために必要な経費を把握する
月次と年次で、どのくらいのコストがかかっているのか把握見当しましょう。
Excelなどのシートにまとめると把握しやすいですよ。
ポイント
- 設備費
- 光熱費
- 水道費
- 消耗品費
- 広告宣伝費など
特に、テナントを借りるとなるとそれだけで設備費などの固定費がかかります。
私が開業した時は自宅で開業しました。自宅で開業することで、スペースを借りる費用が節約できます。
⇒ 参考:整体師開業は自宅開業がお勧め!
2)1日の施術人数と売上を把握する
1日に、何人の施術ができるか設定をしましょう。そして、その施術人数に対していくら売上れば黒字になるのか把握しましょう。
ポイント
- 1日に何人の施術ができるのか(1日の売上概算)
- 1か月に何人の施術ができるのか(1か月の売上概算)
- 現在の1日の平均来店者数
原因がわかったら施策を打ちましょう
あなたの整体院がうまくいっていない原因が分かったらその対策をしましょう。
価格設定は妥当ですか?
経費と施術人数について把握したら、価格設定を見直してみてください。
あなたの労働時間、価格設定で経費を上回る収益を生むことが可能でしょうか?
もし収益を生むことができないならば、価格設定に問題があります。
オプションプランの検討をしたり、そもそもの単価の見直しが必要になるかもしれませんね。
集客はできていますか?
1日に何名のお客様が来店されますか?そもそも集客ができていない場合、露出が足りないのかもしれません。
駅前などの人通りの多い場所でチラシを配ったり、近隣の飲食店などに名刺を置かせてもらうことも方法です。
ブログ集客は「はじめての治療院ブログ集客「実践ガイド」」を参考にしてみてくださいね。
まとめ)大事なことは冷静に整体院の状況を把握すること
整体院の廃業率は4%です。その4%にならないためには、冷静に整体院の経営状況を判断することです。
冒頭でも述べましたが、なんとかなるだろうと感覚で経営している人もわずかですがいます。毎月いくらの経費がかかり、どのくらい売り上げれば利益がでるのかということを、数字で明確にすることが大切です。
経営のノウハウ動画を無料でプレゼントしているので、こちらも参考にしてみてくださいね。