「開業したのにお客さんが来ない・・・」
これってかなりしんどいですよね。
「チラシを巻いてみたり、地域の雑誌に広告を出してみたけどなかなかすぐに成果が出ない。」
そんな相談を、開業したての院長先生からよくされます。
でも安心してください。
今上手くいっている整体院も、最初はみなさんのように、お客さんがいないところからスタートしています。
ここでしっかり施策を打っていけば大丈夫です。
「でも施策って、具体的に何をしたらいいんですか?」
私がこの段階でまずオススメするのは、『PPC広告(リスティング広告)』です。
PPC広告という言葉に馴染みはないかもしれませんが、検索結果の上の方に出てくる広告のことです。↓
私の生徒さんの中でも、この『PPC広告』を使用してから売り上げが大幅に伸びたという方がたくさんいます。
- インターネットは難しそう
- パソコンをほとんど使ったことがないから私にはできない
そんなふうに思っている方が多いのですが、実は慣れてしまえばそれほど難しいことではありません。
答えがない人間の体を、熱心に勉強し続けてきた先生方なら必ずできるはずです。
ですので今回は、
- 整体を開業したばかりの先生
- 整体を開業する先生
に対して、『PPC広告』とは何かを簡単にお伝えしていきたいと思います。
目次
PPC広告(リスティング広告)とは?
そもそも『PPC広告【リスティング広告】』ってなに?って方がほとんどだと思いますので、まずはPPC広告の概要について簡単に説明していきます。
PPC広告とは、『Pay Per Click(クリックごとに支払う)』という意味の頭文字を取った名前になっています。
GoogleやYahoo!の検索エンジンで
「検索したキーワードと連動して出せる広告」
のことです。検索広告とも呼ばれることもありますが、今は一般的ではありません。
一般的な呼ばれ方は「PPC広告」もしくは「リスティング広告」です。
日本では、GoogleとYahoo!で検索エンジンのシェアの90%を占めています。
ですので私達が日本で整体院を開く場合、PPC広告はGoogleとYahoo!さえ抑えていれば今のところほとんど問題ないといえます。
- Yahoo!プロモーション広告
現在日本で1番多く利用されている検索エンジンである、『Yahoo!』が提供するPPC広告サービスです。
この『Yahoo!』の検索結果画面に広告を掲載することができます。
http://promotionalads.yahoo.co.jp/service/srch/index.html
- Google AdWords
日本ではYahoo!にの次に検索で利用されている『Google』が提供するPPC広告サービスです。
この『Google』の検索結果画面に広告を掲載することができます。厳密には、Google AdWordsというサービスは、PPC広告以外でも、バナーを掲載するディスプレイ広告なども含まれています
https://www.google.co.jp/adwords/
PPC広告の特徴4つ
次にPPC広告の特徴について、もう少し具体的に説明していきます。
まず、PPC広告の特徴は大きく分けると以下の4つがあげられます。
- 自分でキーワードを決めることができる
- 1クリックごとに課金がなされる
- 1クリックあたりの単価も自分で決めることができる
- クリック単価は何度でも再設定が可能
1)自分でキーワードを決めることができる
激しい腰痛で整体院を探していた場合、あなたならどのように検索しますか?
「腰痛 整体」とか「腰痛 東京」とか入力して検索しますよね。
今回は試しに「腰痛 東京」で検索してみます。
そうすると検索結果の画面には、
- 腰痛をいますぐ治したい方 腰痛改善率91.7%を誇る整体院
- 【渋谷】腰痛専門の鍼灸整骨院 年間12,000人以上の施術実績
- 37年370万人実績・仙骨無痛良法 恵比寿徒歩2分/HPに650例体験談
と書いてある「腰痛改善の施術をしている東京の治療院」の広告が表示されました。
ですので、このように自分のお店で売りたいサービス(施術)は、普段どんなキーワードで検索されてくるのかを先回りして予測し、そのキーワードを登録することが重要です。
2)クリックごとに課金がなされる
例えば地域の雑誌に広告を出す場合、1度まとめてお金を払ってからその広告の運用がスタートする形だと思います。
しかしPPC広告では
「キーワードで検索したお客さんが、検索画面に表示された広告をクリックした時」
にだけしか費用が発生しません。
地域雑誌広告とPPC広告の費用発生の違い
広告の種類 | 課金の方法 |
地域の雑誌広告 | 広告掲載前に一括で支払い |
PPC広告 | 検索結果でクリックされるたびに広告料が発生 |
つまり、広告を表示していてもクリックされず、お客さんがあなたのサイトに見にこなかった場合には、お金は一切かかりません。
3)1クリックあたりの単価も自分で決めることができる
では、クリックされるごとにかかる料金(クリック単価)はどのようにして決まるのでしょうか?
『1クリックされて1万円かかったら大変じゃないか!?』という声も聞こえてきそうですね。
実はこれもあなたが各キーワードごとに、上限のクリック単価を設定することができます。
ただしクリック単価の上限設定で、掲載順位が決まる
ただし、登録したキーワードで検索された際に、表示されるかどうか、あるいは表示された中のどの位置に掲載されるかは、このあなたが決めた、「上限クリック単価」に左右されます。
簡単に言うと、内容が同じレベルであれば、PPC広告は他社よりもお金を出せば上位に掲載できます。
(※広告の内容・質に大きな差があればこの限りではありません。)
一般的に、入札単価が高いほど、ページの上位に広告を表示することができます。
Google Adwards ヘルプ「上限クリック単価とは」より引用(2018.4.14アクセス)https://support.google.com/adwords/answer/6326?hl=ja
これはクリック課金という方式の中で、
「1回のクリックに対して、いくらまで出せるか?」
という、いわゆるオークションと同じようなシステムが使われています。
「腰痛 東京」で具体的に説明します
上限クリック単価 | 検索結果での掲載され方 | |
あなた(A整体院) | 100円 | B整体院より下に掲載される |
ライバル(B整体院) | 200円 | A整体院より上に掲載される |
先ほどの例のように、「腰痛 東京」というキーワードで登録していたとします。
そうすると「腰痛 東京」検索してきたお客様に対して広告が表示されて、そこからクリックにつながった場合に支払うクリック単価を設定することになります。
ここでは、あなたの整体院Aが「上限は100円まで」と設定したとします。
ところが、同じように「腰痛 整体」で競合のB整体院が、
「いやうちは200円まで払います」
と言って上限を「200円」に設定していた場合、あなたの広告よりも、B整体院の広告のほうが上に掲載されることになります。
競合がたくさんいる場合
上限クリック単価 | 検索結果での掲載され方 | |
あなた(A整体院) | 100円 | 広告が表示されなくなる可能性がある |
ライバル(B整体院) | 200円 | 3番目に掲載 |
ライバル(C整体院) | 250円 | 2番目に掲載 |
ライバル(D整体院) | 300円 | 1番上に掲載される |
競合がB整体院だけならばまだいいです。
ですが「腰痛 東京」は、おそらく登録している治療院がたくさんあります。
仮に20店舗の競合が存在して、それぞれが
「うちは250円出そう!」
「うちは300円まで出すよ!」
といった感じで、いずれもあなたの整体院よりも高い単価を設定した場合は、広告の掲載枠にも限りがありますので、内容のレベル感が同じだとしたら、あなたの広告は表示されなくなってしまう可能性が高いです。
4)クリック単価は何度でも再設定が可能
そのような場合は、もう一度クリック単価を設定しなおすことで解決することができます。
これに関しては、何度も設定と検証を繰り返していくことで適正な価格がだんだんわかってきます。
ですので、ご自分の整体院の予算や、広告に対しての費用対効果と相談しながら決めてみてください。
整体院の広告の費用対効果に関しては、▼に私の考えをまとめていますのでそちらも1度ご覧いただければと思います。
そのほかにもPPC広告では、1日あたりのコストを設定することができたり、もちろんですが広告文を自分で作成することもできます。
ここら辺も雑誌に掲載する広告などとは違って、細かなカスタマイズをすることが可能となっております。
まとめ
PPC広告とは、GoogleやYahoo!の検索エンジンで
「検索したキーワードと連動して出せる広告」
のことです。
日本では、GoogleとYahoo!で検索エンジンのシェアの90%を占めています。
PPC広告の特徴は、大きく分けると以下の4つがあげられます。
- 自分でキーワードを決めることができる
- 1クリックごとに課金がなされる
- 1クリックあたりの単価も自分で決めることができる
- クリック単価は何度でも再設定が可能
ここまでがPPC広告の簡単な説明になります。
次回からは、このPPC広告の利点であったり、具体的な運用方法についても書いていきたいと思います。