整体院や治療院の経営を考えている人なら一度は考えたことがある集客方法がチラシだと思います。

  • ポスティング
  • 新聞折り込み
  • ダイレクトメール

など。集客方法として非常に効果の高いのがチラシです。しかし、その作り方は様々。

業者に頼んで作ってもらうとラクですが、それなりに費用が掛かります。また、あなたの想いをしっかりと繁栄させたチラシを作成するためには、打ち合わせにそれなりの時間が必要です。

  • できれば自分で作って費用を抑えたい
  • でも、どんな風に作ればいいのかわからない
  • 無料のテンプレートはたくさんあるけどイマイチ効果が期待できない
  • パッと目を引く効果的なチラシの作り方を知りたい

こんな悩みが全て解決できる整体院向けチラシ作りのポイントをお伝えします。チラシ作りにおいて最も力を入れたいポイントのひとつ、反応率が2倍以上上がる目を引く魅力的なタイトルのつけ方についてです。

チラシという一枚の紙を使って、効果的にあなたの整体院の魅力を伝える方法を理解してもらえると思います。

反応率が2倍以上上がるチラシの作り方その1.目を引くタイトルをつけよう

チラシは1枚の紙きれです。手に取った人は、パッと目を引く情報が載っていない限り読まずにゴミ箱に入れてしまいます。

チラシを作る際に一番最初に気をつけたいのはタイトルのつけ方です。パッと目を引くタイトルを付けることが大切です。タイトルを見ただけで、内容も見てみようと思わせる必要があります。

そこで重要なのが2大情報です。

チラシのタイトルに必要な2大情報とは?

2大情報とは以下の2つです。

  • 1つ目に「誰に」向けた情報なのか
  • 2つ目に「どんな価値が得られるのか」

パッと目を引かなければゴミ箱に捨てられてしまうチラシで、一瞬で読み手の心をつかむためには、「誰のために」「どんな価値を」提供しているのかをはっきりと載せることが大切です。

チラシのタイトルには、必ず2大情報を盛り込みましょう。

反応率が2倍以上上がるチラシの作り方その2.「誰に」と「どんな価値が提供できるのか」を考えよう

チラシのタイトルを考える際は、「誰に」「どんな価値」を提供できるかの2大情報を凝縮させる事が大切だとお伝えしました。そこで、「誰に」と「どんな価値」について深く考える必要があります。

誰に向けたサービスなのかを考えよう

ここでいう「誰に」というのは、あなたのサービスのメインターゲットになる人物を指します。メインターゲットの事をペルソナ(あなたにとっての理想の顧客像)とも言います。

「誰に」向けたサービスなのかをはっきりさせるために必要になるのがペルソナ設定です。

ペルソナ設定に必要な項目

  • 名前:山崎かおる
  • 年齢:45歳
  • 性別:女性
  • 家族構成:夫・息子・娘2人・義理母
  • 職業:フルタイムの事務職・パソコン使った作業が多く座って同じ姿勢が多い
  • 収入:世帯年収900万円(自分の年収:300万)
  • 性格:曲がったことがキライ・自宅で過ごすことが好き
  • 特技・趣味:パソコン操作・読書・フラワーアレンジ
  • 平日と休日の過ごし方:平日は9-17時が仕事・帰宅後夕飯など家事を済ませ22時から自分の時間・休日はたまった家事を済ませ読書やネットサーフィンをしている
  • よくお金を使うこと:本を買う・和食器集め・花モチーフの小物・家族旅行
  • 悩み・不安・解決したいこと:仕事で同じ姿勢が多いので腰や肩の痛みを何とかしたい・義理母の体調管理

最低でもこのくらいの情報について設定しましょう。ペルソナ設定は、2大情報のひとつ「誰に」を決定するのに必要であり、あなたのサービスの軸となる部分です。

じっくりと時間をかけて考えてくださいね。

どんな価値が提供できるのかを考えよう

あなたが整体院・治療院というビジネスを通して、お客様に価値を提供する理由を考えてください。人は価値を感じ、欲求が満たされたときにお金を払ってその価値を手に入れたいと考える生き物です。これは、購買心理といって、誰にでもある心理状態です。

だからこそ、『お客様に満足してもらえる価値の提供』について考えてみましょう。

ステップ1.お客様の悩みを掘り起こします。

ペルソナ設定でも悩みや不安、解決したいことを書きだしました。ここでは、更に詳しく深く掘り起こします。

  • どんな痛みで悩んでいるのか
  • どこに不調を感じているのか
  • いつから痛みや不調を感じているのか
  • どんな時に痛みや不調を感じるのか

など。お客様(ペルソナ)になったつもりで考えます。

ステップ2.お客様の悩みをあなたが「どう改善できるのか」を考える

この部分が、あなたがお客様に提供できる価値にあたります。

  • どのように改善できるのか?(痛いのか痛くないのか)
  • 施術を受けることでどのような変化が期待できるのか?(体が軽くなる・落ちたものが拾いやすくなる・階段の上り下りがラクになるなど)

こうした要素を考えることが、整体や治療院がお客様に提供できる価値を考えることに繋がります。「どんな価値」を提供できるかで顧客の満足度は何倍も変わるものです。

どこにでもある店舗の一つにならないためには、あなたが提供できる価値についてしっかりと考えることが大切になります。価値を提供する必要性については地方でスモールビジネスを成功させるために見直すべき3つのポイントでも詳しく説明しています。参考にしてみてください。

反応率が2倍以上上がるチラシの作り方その3.2枚のチラシで比較検討

以下の2枚のチラシを見てください。

【チラシサンプルA】

チラシサンプルAのタイトル

「痛くない整体で体の悩みを改善します。」

 

【チラシサンプルB】

チラシサンプルBのタイトル

「長時間のデスクワークでつらい腰痛に悩んでいるあなたへ
同じ姿勢でも楽に座り続けられるようになる優しい施術を体験してください。」

A・Bのチラシタイトルを比較してみましょう。

2枚のチラシを見比べる際は、2大情報がはっきりと書かれているかに注意して見てください。

  • 「誰のための」サービスなのか?
  • 「どんな価値」が提供されるのか?
チラシA チラシB
「誰のための」サービスなのかが分かる  × ○ 
「どんな価値」が提供されるのかがわかる  △  ○

 

Aのチラシ:「痛くない整体で体の悩みを改善します。」

痛くない整体という、よく見かける言葉を使っていますが、「誰のための」サービスなのかが分かりません。提供される価値については、「体の悩みを改善します。」という言葉で表しています。

「体の悩みが改善される」という価値を提供していますが、具体性に欠けます。

  • 体のどの部分の痛みが改善されるのか
  • どんな風に改善されるのか
  • 施術後はどんな未来が待っているのか

など。具体的に明示することが大切です。

Bのチラシ:「長時間のデスクワークでつらい腰痛に悩んでいるあなたへ
同じ姿勢でも楽に座り続けられるようになる優しい施術を体験してください。」

「誰のためのサービス」なのかは、長時間のデスクワークでつらい腰痛に悩んでいる人のためのサービスというのが分かります。

また、「どんな価値が提供されるのか」は、「 同じ姿勢でもラクに座り続けられるような優しい施術を体験してください。」という言葉で表現されています。

Bのチラシは、

  • 誰の
  • どんな痛みを
  • どのように改善し
  • 施術後に待っている明るい未来

上記の4項目が全て入っています。

チラシのタイトルをつける際は、Bのように誰にどんな価値を提供できるかが一目でわかるような言葉を選びましょう。

反応率が2倍以上上がるチラシの作り方その4.顧客目線で考えるチラシ作り

商品サービスを提供する際には、[keikou]お客様の視点に立って考える事が大切[/keikou]です。

チラシを作る際も顧客目線で考えましょう。

顧客目線でチラシを見る

あなたは現在ひどい腰痛で悩んでいます。

もう一度、AとBのチラシを見てください。どちらのチラシに目が留まりますか?

【チラシサンプルA】

 

【チラシサンプルB】

Aのチラシを見た感想

「痛くない整体って最近よく聞くな。評判いいのかな?あとで読んでみるか。」

で忘れられてあとから読まれないことがほとんどでしょう。

Bのチラシを見た感想

  • 「長時間のデスクワークでつらい腰痛に悩んでいるあなたへ」→私の事だ
  • 「同じ姿勢でもラクに座り続けられるような優しい施術を体験」→施術後は仕事がラクになりそう。しかも痛くないんだ。

このようにチラシのタイトルが脳内変換され、自分に向けたメッセージとして受け取ります。

タイトルが自分の事を指しているので、続きが気になり他の詳細情報にも目を通したくなります。

チラシタイトルを考える際の重要なポイント

タイトルを考える際に重要なのは、チラシを見る人(ターゲット)にメッセージを送り、自分のことだと気付かせることです。

  • あなたに向けたサービスですよ
  • あなたの事を言っていますよ

ターゲットに気づいてもらえるようなメッセージを考えましょう。そのメッセージに、あなたが提供できる価値を漏れなく込めてください。

反応率が2倍以上上がるチラシの作り方その5.タイトルの長さは関係ない

これまでお伝えしてきた内容でチラシのタイトルを考えると、短くまとめることが難しい場合があります。しかし、タイトルの長さはそれほど気にしなくても大丈夫です。

むしろ、短いタイトルにしたため、「誰に」「どんな価値を」提供できるのかがあいまいになることを避けなければいけません。何度も繰り返しますが、チラシのタイトルを考える上で大切なのは、

  • 誰に
  • どんな価値

2大要素を踏まえたうえで、提供できる価値を伝えることです。チラシを見た人に、タイトルを見ただけで、これは私に向けたメッセージだと感じてもらう必要があります。

2大情報を伝えるためにタイトルが長くなることは悪いことではないので安心してください。あなたの整体・治療院の魅力が一目でわかるようなタイトルを考えましょう。

まとめ

整体院や治療院経営に必要になるチラシ作りのポイントのひとつ、パッと目につくタイトルのつけ方についてお伝えしました。

  • チラシタイトルはターゲットにメッセージを送るためのツール
  • チラシのタイトルには2大情報を入れる
  • 2大情報とは「誰に」「どんな価値」を提供できるかである

以上3点が、チラシのタイトルでパッと目を引き、中身を読んでもらうために気をつけたいことです。あなたの整体院・治療院のチラシ作りの参考になれば幸いです。