「整体師が院への集客をしていくために、自社のホームページって必要でしょうか?」

これは、

  • 特に開業を考えている方や開業したての方
  • 開業して何年か経つけれども集客が思うように伸びない…

といった方からの、よくある質問です。

この質問に対する結論を先にお伝えすると。

あなたが「このビジネスを長く続けていきたい!」と考えているのであれば、「自社のホームページは当然、あったほうが良い」ということになります。

整体師にとってホームページが必須な理由

見込客はインターネットで検索をするから

今後ますます私たちの生活は、インターネットとのかかわりが密接になっていきます。

スマホやタブレットの普及により、今ではほとんどの人がインターネットで自由に情報を得ることが普通の時代です。

現に、このページを読むあなたも「集客するのにホームページって必要なのかな?」と思って、インターネットで調べましたよね?

「具合が悪いな…」と身体の不調に悩んで整体などの施術を希望する人をビジネス的な視点で表現すると、見込み客と呼びます。

見込み客とは、まだ1回も予約はしていないけれど、今後、来院してくれる可能性がある方のことを指します。

そういった見込み客の方も今のあなたと同じように、インターネットで整体の施術に関することを調べます。

自社ホームページはインターネット上に存在する「もう一つの店舗」

悩んでいるお客様は、自分に合った、自分にとってより良い解決策を探しています。

そうして、その自分の悩みを解決してくれる整体師があなただと分かれば、お客様はあなたの整体院が自分の住まいから多少遠くても、「通いたい、行ってみたい」と思うでしょう。

そういったことを踏まえて考えてみた場合、自社のホームページとは、いわゆるインターネットの世界に存在するもう一つの自店舗…とも言えるでしょう。

身体の不調を抱えて、それを解決したいと思う人がインターネット上に多く存在します。

その人たちは、そこで見つけた整体院や治療院などにボタン一つで予約を入れる、問い合わせをします。

今はそういう時代です。

これから先に向けての集客を考えるのであれば、自社のホームページを持つことは、必要不可欠と言えます。

整体院のホームページがもつ「2つの役割」とは?

まず、ホームページには大きく分けて2つの役割があります。

1.営業案内的な役割

1つは、営業案内的な役割です。

これは整体院の名称や所在地、施術内容やその料金、営業日や時間、あなたの略歴など、院の基本情報をお知らせすることです。

名刺的な役割、あるいはパンフレット的な役割と言っても良いです。

2.集客的な役割

もう1つは、集客的な役割です。

これは、実際に予約や来院(あるいは問い合わせ)をしてもらう、お客様に予約というアクションをおこさせることです。

アクションをしてもらいやすい工夫が必要

  • 電話やメールで連絡をもらう
  • LINE@などで登録してもらう

など、「ここに行ってみよう!」と思ってもらうための細やかなアプローチのほか、問い合わせフォームや電話番号の見やすさ・画面操作のしやすさなども必要となります。

この2つがしっかりと明記されていることで、ホームページはその役割を十分に果たしてくれる存在となります。

ホームページを作っただけではうまくいかない

「自社ホームページはありますが、なかなか集客につながらないんですよね…」

というのも実はよく聞く内容です。

こういった場合は、「集客=アクションを起こさせる」という部分が上手く作れていないことが非常に多いのです。

もし、今現在で集客が思うようにいかず、今後、集客アップを目指して再度ホームページを作ろうと思っている方は、お客様のアクションがとりやすい作りになっているか?という部分を再度見なおしてみて欲しいと思います。

集客できるホームページに必要なこととは?

さて、あなたが

「集客のために自分の整体院のホームページを作ろう!」

そう決めたときに、まず明確にしなければならないことがあります。

それは、自社のホームページを作る「その目的」です。

ホームページの目的を設定しよう

「誰に対して作るのか?=誰に見てもらいたいのか?」

「リピーターを集めたいのか?新規を集めたいのか?」

など、色んなことを考えるかもしれませんが、大きく分けてホームページの目的は2つです。

ホームページの2つの目的

大体、整体院のホームページの目的はこの2つと言って良いでしょう。

要は

  1. 既存客に向けて作るのか?(リピートしてもらいたいのか?)
  2. 新規獲得に向けて作るのか?(新規獲得したいのか?)

ということですが、実はこの2つは、それぞれに作り方が全く違ってきます。

既存客に向けて作る場合(リピーター獲得目的)

既存客に向けて作る場合は、予約が入れやすいよう、空き状況や営業日などが分かりやすいようにする、ということもあります。

新規客に向けて作る場合(新規顧客獲得目的)

新規客に向けて作るのであれば、最初の不安を解消するための、問い合わせフォームを分かりやすくする、ということもあります。

このように、ホームページはその目的によって、目立たせる内容や打ち出し方など、作り方が全く違ってきます。

集客を意識したホームページを作る場合、そのページを初めて見るお客様にとって必要な情報を、分かりやすく丁寧に掲載していることも重要になってくるでしょう。

単純に「集客」と言っても、実際に来院するお客様の属性は異なります。

集客できるホームページを作るには、あなたが集客したい層(お客様の属性)に合わせた作りにしていく必要があります。

すでにホームページ以外から予約がとれている整体院でもホームページは必要?

中にはホームページがなくても、予約がそれなりに埋まっている整体院(治療院)もあります。

そういった場合には、それほどホームページは重要でないように感じるかもしれません。

ただ、顧客というのは年間を通じて、一定数は離れてしまいます。

これは整体に限らず、どの業種であっても共通することです。

ビジネスを長く継続するためには「新規客」の獲得が必要

ですので、ビジネスを長く継続し安定させようと思うのであれば、離れる顧客を想定して、新規客を獲得していくほかありません。

「口コミ」「紹介」で集客ができているからこそホームページを!

例えば、ホームページが無い整体院が新規客を獲得する場合、その手段としてはチラシなどの広告のほかに、既存客からの紹介という部分も多いでしょう。

いわゆるお友達同士の口コミ・紹介です。

「どんな整体院なの?」

「どこにあるの?」

「どんな先生なの?」

こういった会話になったときに、院のホームページがあれば、紹介者はLINEなどで「ここ、一回行ってみて!」とすぐに情報を送ることができます。

お友達もゆっくりと情報を見て、院への問い合わせもボタン一つで簡単にできます。

ホームページがあることで、情報が伝えやすい

つまり、院のホームページがあることにより、お知らせをする側と受ける側の双方に便利になるので、口コミも広がりやすくなる、ということもあります。

また、既存のお客様が自分でブログやツイッターなどをやっている場合は、自分の読者に向けて、あなたの院のホームページを紹介してくれることもあるでしょう。

今現在、自社のホームページ無くして予約が取れている状況であったとしても、やはり、自社のホームページを持っておくことは大切です。

これから開業してホームページを作ろうかな…とお考えの方は、今後を見据えておくのも一つです。

自社の「ホームページ』と『店舗紹介サイト』の違いは?

院の宣伝や集客をインターネットで行う場合。

ポータルサイトやSNSでもホームページとほぼ同じようなことができます。

例えばエキテンやホットペッパー、フェイスブックページなどがありますが、そういった媒体でも、ホームページの役割は十分に果たせます。

では、自社独自のホームページとそういったポータルサイトとでは、一体、何がどう違うのでしょうか?

自分の物か、他の会社の物か?

それについて、一つお伝えするとすれば、それは他人の会社の中に自分の情報を入れている状態になります、ということでしょう。

要は、自社のホームページを自社ビルだとすると、ポータルサイトは貸しビルのテナント契約のような、間借りしている状態です。

ですので例えば、

  • そのサイト運営者が店舗紹介のサービスをやめてしまった
  • 有料で店舗情報を掲載していたが、途中からその広告料を支払うのをやめた

こういったことがあった場合、インターネット上にあなたの院の情報は途端に掲載されなくなってしまいます。

イメージ的に、

店舗を出していたビルが取り壊されて無くなった。

借りていた店舗の家賃を払わず追い出された。

このような感じになるでしょうか。

こういった事態も想定して、やはり自社独自のホームページを持っておくほうが良いかもしれません。

まとめ

この競合がひしめく今の整体業界において、自社独自のホームページでの集客は、これからのビジネスを発展させていくために必要な手段の一つです。

新規開業の場合はもとより、実店舗の支店を増やす場合、また仮にホームページを持たずに集客ができている場合であっても、あらゆる状況において、今後、整体師が集客をするにあたり、独自のホームページは必要になるかと思います。

この記事があなたの参考になれば幸いです。