こんにちは。一人治療家・セラピスト開業集客研究会の吉田です。
治療家の先生は勉強熱心な方が多いので、休日も返上してセミナーに参加されている方は非常に多いと思います。
- 治療技術のセミナー
- 経営のセミナー
- 集客のセミナー
- マネジメントのセミナー
- 物販のセミナー など
もしかしたら、あなたもそうした勉強熱心な先生のうちの１人である。もしくは、これから、休日返上でセミナーで勉強しようと考えているかもしれませんね。
しかし、ここで１つ問題点があります。それは、多く先生が「セミナーに参加するだけで満足」という状態になっていることです。セミナーは参加するだけでは意味がありません。参加した内容をしっかり実戦で活かして、治療院の売上アップにつなげていく必要があります。
そこで今回は、ただセミナーに参加するだけでなく、治療院の売上アップに繋げていくことができるようになる『３つの視点』について解説していきます。
ぜひ３つの視点を身につけて、あなたの治療院の発展につなげてください。
治療院セミナーで成果がでるようになる３つの視点
はじめに「セミナーに参加する」その目的を明確にしておきます。「セミナーに参加する」その目的を端的にいってしまえば、誰もがこの答えにたどり着くと思います。それが『治療院の売上を上げること』です。
例えば、治療技術を身につけることも、治療院の経営について学ぶことも、全ては治療院の売上アップにつながるからであると考えることができます。では、治療院の売上アップにつながるためには、どのような視点を持っているといいのか。それについて詳しく解説していきます。
３つの視点 〜自分に必要なセミナーを見極める〜
「今の自分にはどんなセミナーが必要なのか」「どんなセミナーが自分にあっているのか」この目線・感覚を養うためには、３つの視点でセミナーを判断する必要があります。それは次の３つです。
- 視点１：治療院の「患者数」に関わるもの
- 視点２：治療院の「施術単価」に関わるもの
- 視点３：患者様の「来院回数」に関わるもの
３つの視点は『売上の公式』を意識することで見つけることができます。そして、セミナーに行くときは『売上の公式』を意識して「今の自分の治療院には何が足りないのか・どこが弱いのか」を意識することが重要です。
＜売上の公式＞
売上＝ 数 × 単価 × 頻度
数 ：患者数
単価：施術単価
頻度：来院回数
例えば、自分の治療院の患者数が圧倒的に少ない場合。そうした場合は、治療院の集客セミナーに参加することが効果的だと言えます。集客セミナーとは、どうやって患者様を集めるのか（集客するのか）を詳しく教えてくれるセミナーです。
- ホームページ
- ブログ
- チラシ
- LINE＠ など
様々な方法で治療院に患者様を集客する方法を教えてくれます。
もし施術単価が低いことに困っているなら、施術単価の上げ方を教えてくれるセミナー。もしくは、シンプルに治療技術のセミナーに参加して、自分の施術単価アップに繋げてください。
保険診療から自費診療に移行したいけれど自費診療で提供できるスキルがないと悩む場合も治療技術のセミナーが役に立ちます。治療技術のセミナーに参加して、自費診療で提供できるスキルを身につけることができるからです。
来院回数とは、患者様のリピート回数のことです。どうすれば患者様がリピート回数を増やせるのか。その解決策を知りたい場合は、患者様のリピートに関するセミナーが参考になります。「リピートのトーク」「問診のスキル」「回数券の使い方」などのセミナーがリピート率の改善に繋がっていきます。
売上の公式はいつでも暗唱できるように、しっかり覚えておいてください。そして、頭の中で、自分に必要な要素は３つ（数・単価・頻度）のうちの要素なのか。これを常に意識すること。数・単価・頻度、これが自分に必要なセミナーを見極めるために必要な３つの視点になります。
多くの治療家がはまってしまうセミナーの落とし穴
多くの先生が熱心に治療技術のセミナーに通います。その理由は、『良い治療技術があれば自然と患者様が集まる（集客できる）』そう信じている部分があるからだとも言えます。しかし、それが大きな落とし穴です。
『セミナーに参加する目的は売上アップのため』ここでにそうお伝えしてきました。しかし、治療家の先生はそう思っていないケースが良くあります。
- 患者様の症状をラクにするため
- 今よりもっと治療技術を磨くため
- 常に最新の技術を身につけておくため など
「自分は患者様をよくするため、自分を磨くためにセミナーに参加している」そう考える治療家の先生は少なくありません。もちろん、その考えについては私も賛同しています。
確かに優れた治療技術は口コミとなり、患者様を集めてくれるかもしれません。実際、そのような形で経営が成り立っている治療院もあると思います。しかし、その数は全国の治療院の１％程度だと思われます。
事実、治療院・整体院・整骨院が乱立してきた現代の治療院業界では、いわゆる「腕がいい」だけでは到底集客できません。もし集客できたとしても、それは一時のことであり、5年・10年・20年先も技術一つで集客できる保証・確信は一切ありません。
治療技術セミナーに行くなら明確な目的意識を持つこと
治療技術のセミナーに参加するのであれば、その技術を使って売上を作ることも考えいく必要があります。
治療技術のセミナーで治療技術を身につけること、これはとても素晴らしいことです。しかし、治療院の経営（＝売上アップ）を考えたときには、「技術のためだけにセミナーに通う」という姿勢を見直す必要があります。
もし仮に“どんな症状でも改善できる治療技術”を習得できても、患者様が１人も来なければ、治療院は潰れてしまうからです。なので、セミナーで習得した治療技術を「どのように売上に繋げていくのか」という意識を常に忘れないようにしてください。
治療院にとって経営セミナーの必要性
治療院の経営に関するセミナーの必要性。そして、セミナー参加して成果（＝売上アップ）を出すためのヒント・考え方をお伝えします。ぜひ参考にしてみてください。
治療技術だけでは集客できない
「なぜ、治療院に経営のセミナーが必要なのか」この質問に対する答えは、いたってシンプルです。それは『治療技術だけでは集客できないから』です。
- 治療技術を磨いても治療院は繁盛しない
- 素晴らしい治療技術≠患者様が来る
- 治療技術さえあれば自然と口コミが起きる など
腕に自信のある先生ほど「治療技術＝集客力」「治療技術＝治療院繁盛」そう考えていますが、これは大きな間違いです。では、なぜそう言えるのか。それを次に解説していきます。
高い治療技術≠繁盛治療院
「治療院戦国時代」そんな言葉も聞くほど、今の時代は治療院が乱立し、ライバルが増えています。『良い治療技術を身につけて、患者様を治してさえいれば、安定した経営ができる』そんな時代はとうの昔に終わりました。
治療院が増えているということは、患者様からすると「選べる選択肢が多い」ということです。人は選択肢が多いと悩んでしまいます。これは脳科学的にも証明されている事実です。つまり、患者様は「どの治療院に通えばいいのか」「どの治療院が自分に合っているのか」など、どこに通えばいいのかわからなくなっています。
私たち治療家が患者様に対して「当院は腕がいいですよ！」「技術には自信があります！」などといっても、周りの治療院も同じことを言っていれば、患者様からすると選ぶことができません。これが「治療技術だけでは集客できない」理由です。
これからの時代、治療院が廃業しないために重要になるのが「なんでも治せる治療技術」ではなく「治療院を経営するビジネス力」です。「当院があなたの探していた治療院ですよ」と患者様に伝えてあげることが必要になります。つまり、治療技術の習得と治療院の経営を一緒に考えないことが非常に重要です。
- 誰のための治療院なのか
- どんな人に来院して欲しいのか
- どんなことができるのか
- どんな施術が得意なのか
- 患者様に何を約束できるのか
- 患者様に何を提供できるのか
- なぜ当院に通ってもらう必要があるのか など
様々な要素を考え、それをメッセージにして患者様（見込み客）に伝えていく必要があります。治療院として成功したい、生き残っていきたい。そう考えるのであれば、しっかり経営の勉強をしていきましょう。
治療技術の師匠と経営の師匠
もしあなたが、技術には自信があるけれど治療院が繁盛していない・いまいち売上が伸びない。そう悩んでいるのであれば、「経営面での師匠」を見つけることがオススメです。
一般的に治療家の世界には、師弟関係が存在します。その師弟関係は、主に治療技術による部分が多いです。師匠と同じ治療時技術を身につけて、同じように治療院を経営する。ひと昔前まではこれで良かったかもしれません。そして、その流れに沿って努力すれば、治療院は繁盛したのかもしれません。
「治療技術の師匠＝経営の師匠」となることは理想的です。しかし、そう出ないこともあります。むしろ、治療技術と経営の両方を教えてくれているセミナーは少ないといえます。
一般的に治療家の先生は勉強熱心・知的好奇心が旺盛なので、１つの技術だけにこだわり続けるケースは少ないです。自分の治療の引き出しを増やしたい・増やしておきたい。そんな想いから様々な技術を身につけていることと思います。
治療技術を習得することは立派なことです。ですが、忘れないで欲しいのは、それが「売上アップにつながるとは限らない」ということです。
治療技術の勉強をたくさんしていれば、治療技術の師匠はたくさんできるでしょう。でも、同時に経営の勉強もしておかないと治療院を繁盛させることは難しいです。
自分で経営の勉強をする。それももちろん良いことです。ですが、すでに治療院を繁盛させている人からノウハウを教わり実践した方が成長・成功は早いです。
治療の師匠だけでなく、経営の師匠も見つけること・作ること。それが治療院の成功につながる１つの道であることを覚えておいてください。
経営の勉強をしていない先生が必ずいう言葉
治療技術は素晴らしい。患者様の症状も改善させることができている。でも、思うように売上が伸びない。患者様がリピートしてくれない。このような場合、治療家の先生は決まってこう言います。
「うちは腕がいいから、１〜２回治療して症状が良くなったら、患者様がこなくなる」
患者様は症状が治ったら来なくなる。こうした考え方をしている限り、治療院の成功（＝売上アップ）は遠ざかっていきます。
- なぜ来てくれなくなったのか
- どうしたらもっと来てくれるのか
- 何回来てくれたら治療院にとってプラスになるのか など
患者様が来てくれなくなった理由を、様々な視点から考える必要があります。治療院の経営に関するセミナーでは、リピート問題に関する考え方・対処法や、施術単価の上げ方など、治療技術以外の部分の内容を教えてくれます。
もし本気で治療院を繁盛させたいのであれば、「患者様は症状が治ったら来なくなる」そうした考え方は捨てて、治療院経営に関するセミナーに参加してみてください。うまくいってる治療院・治療家の先生は何を実践しているのか。どんなことを意識しているのか。そうした部分を意識して学んでみることが非常に重要です。
何度もお伝えしますが、高い治療技術があれば、治療院が繁盛する。そんな時代は終わっています。ぜひこの事実を受け止めて、治療院の経営にも力を入れてください。
治療院関連セミナー｜質の見極め方
治療院のためのセミナーといっても、その種類は非常に多くあります。もしあなたが、これから初めてセミナーする場合は、どのセミナーが信頼できるのか・成果につながる内容を教えてくれているのかなどを判断することが難しいと思います。
極論を言えば、セミナーの合う・合わないは自分の価値観や講師の方との相性・その場の雰囲気などに大きく左右されるので「これが正解」という基準はありません。しかし、セミナーの質を判断する基準は持っていた方が、自分に合ったセミナーを見つけやすくなります。
治療院セミナーの質（自分に必要なセミナーを見極める）ためのポイントを解説していくので、自分が参加したいセミナーを見つけるための参考にしてください。
セミナー講師の実績・経歴・活動歴・想いなど
講師の実績を確認することは、最もシンプルですが重要なポイントです。
- どのような治療をしているのか
- どんな改善事例があるのか
- どんな想いでやっているのか
- 実際にどのぐらい稼いでいるのか
- セミナーはどのぐらい開催しているのか・してきたのか
- これまでの参加者はどのぐらいいたのか
- 講師の治療院は繁盛しているのか・評判はどうか
- 一人治療院なのかスタップのいる治療院なのか など
自分が気になるポイントを確認してください。自分が理想とする治療家に近づくことができるかどうかを判断してください。
セミナー参加者のお客様の声の質と数
セミナーの質を見極める時に参考になるのが、お客様の声です。セミナーの募集ページや募集レターに掲載されているお客様の声を参考にして、セミナーの質を判断してください。
お客様の声の内容ももちろん大事ですが、お客様の声の数にも注目してください。例えば、お客様の声が２〜３人掲載されているセミナーよりも、10〜20人掲載しているセミナーの方が、多くの人に支持されていると判断できます。
治療院のセミナーで成果が出る人・出ない人：３つの違い
治療院関連のセミナーに参加して、成果の出る人・成果の出ない人。その違いはどこにあるのかをお伝えしていきます。セミナーに参加しているけれど成果が出ていない場合、これからセミナーに参加していく場合の参考にしてください。
違い１：成果の出る人は、学んだことは素直に実践する
・・・・成果の出ない人は、自分にあってるかどうか考える
セミナー参加後に成果の出る人は、セミナーで学んだ内容をすぐに実践してみます。「とにかくまずやってみる」という姿勢を持っています。
一方成果の出ない人は、セミナーで学んだ内容が「自分にあってるかどうか・できるかどうか」を考えてしまいます。そして結局行動せずに終わってしまうのです。
セミナーに参加して得た知識やノウハウは実践しないことには、全く意味がありません。知識として持っているだけでは、治療院の売上アップには繋がっていかないからです。
セミナーに参加したら、そこで得た知識・ノウハウはまず試してみる。そして実際に試した後に、うまくできた点・うまくいかなかった点を考え、次に繋げる。この姿勢が非常に重要です。
「セミナー → 考える → 行動」ではなく「セミナー → 行動 → 考える→行動」この流れで実践してくことを忘れないようにしてください。
違い２：成果の出る人は、学んだ通りに実践する
・・・・成果の出ない人は、オリジナルを付け加える
セミナー参加後に成果の出る人は、セミナーで学んだ内容をそのまま実践します。変に自己アレンジしたり、自分の解釈を加えるようなことはしません。まず言われて通りにやってみるという姿勢を持っています。
一方成果の出ない人は、セミナーで学んだ内容に自分なりの解釈・自分の考えを入れて、きなりオリジナルの方法を実践しようとしてしまいます。せっかく教えてもらった内容を自己流にしてしまう。それがセミナーで成果の出ない人の特徴です。
日本武道などで使われている言葉で「守破離（しゅはり）」という言葉があります。
- 「守」は、師の教えを忠実に守り、確実に教えを身につける段階
- 「破」は、他の師の教えから良いものを取り入れ、発展させる段階
- 「離」は、師から離れ、オリジナルを確立させる段階
セミナーで成果がでる・でないも守破離と同じ考え方が重要です。
- 「守」まずは教えてもらった内容をそのまま実践する
- 「破」他のセミナー・講師などの考えも取り入れてより良いものにする
- 「離」セミナーや実践してきた内容を踏まえてオリジナルのノウハウを実践する
セミナーで成果がでない人は、必ずと言っていいほど自分の考え・解釈を付け加えてしまいます。「言われた通りにそのままやる・やってみる」というシンプルなことができないのです。
しかし逆を言えば「言われた通りまずはやってみる」たったこれだけのことが、セミナーで学んだ内容を実際の治療院の成果につなげる正しいステップになります。
これまでの自分の行動を思い返してみて、「自分なりの解釈・考え方を入れてなかったか」「素直にそのまま実践できているかどうか」ぜひ見直してみてください。
違い３：成果の出る人は、目的を明確に持っている
・・・・成果の出ない人は、何と無く参加している
セミナーで成果の出る人は、セミナーに参加している目的は最初から明確です。それは３つの視点を持っていることにもなります。３つの視点は売上の公式「売上＝ 数 × 単価 × 頻度」に基づいて考えることができる視点です。内容は次のようになります。
- 視点１：治療院の「患者数」
- 視点２：治療院の「施術単価」
- 視点３：患者様の「来院回数」
「自分の治療院には今何が足りないのか」これを理解して、その弱点を解消するためにセミナーに参加しています。
一方成果の出ない人は、なんとなくセミナーに参加していることが多いです。「これに参加すれば売上が上がりそう・伸びそう」という感じで、なんとなく参加しているケースが多いです。
今の自分の治療院の弱点・課題、そうした部分を把握していないとセミナーで学んだ内容をうまく活用できない場合が多いです。
- 今の自分の治療院には何が足りないのか
- どこが弱点なのか
- どこを強化したら売上が伸びるのか
治療院のセミナー、特に経営に関するセミナーに参加する場合は、自分の治療院の弱点・足りない部分をしっかり把握すること。これが非常に重要なポイントになります。
＜参考：セミナーで成果がでない人の特徴まとめ＞
セミナーに参加しても思うように成果がでない。そんな人にありがちな特徴をまとめてみました。自分にも当てはまるものがあるか・ないか、ぜひチェックしておいてください。
- □学んだことが自分にあってるかどうか考えてしまう
- □学んだ内容に自分なりの解釈を付け加えてしまう
- □目的もなくなんとなくセミナーに参加している
- □知識を学ぶことが目的になってしまっている
- □知識・ノウハウを学んでその場で満足している
- □セミナーに参加したこと自体に満足している
- □憧れていたセミナー講師に会えて満足している
- □学んだ内容を実践して失敗するのが怖くて行動できない
- □セミナー後の懇親会がセミナー参加の目的になっている
- □成果がでていない人と集まってセミナーの愚痴を言っている
まとめ
いかがでしたか。今回は治療院関連のセミナーに参加して成果（＝治療院の売上アップ）に繋げるための考え方・ヒントをお伝えしてきました。
最も重要なポイントは、売上の公式を意識した３つの視点です。
- 視点１：治療院の「患者数」に関わるもの
- 視点２：治療院の「施術単価」に関わるもの
- 視点３：患者様の「来院回数」に関わるもの
＜売上の公式＞
売上＝ 数 × 単価 × 頻度
数 ：患者数
単価：施術単価
頻度：来院回数
今の自分の治療院が売上をあげるために何が足りないのかを考えた時に、３つの視点が役に立ちます。もし患者様の「来院回数」に問題があるのであれば、リピートに関するセミナーに参加してみる。３つの視点を自分の治療院の弱点を見つけるための判断基準として活用してください。
治療院の売上をアップさせていくためには、治療院の経営に関するセミナーに参加することも非常に重要です。治療院業界が向かいとは大きく変わり、良い技術があるだけでは集客できなくなってしまったからです。
しかし、治療技術のセミナーならまだしも、経営のセミナーに参加することは少し抵抗がある・勇気が必要。そんな風に感じる治療家の先生も少なくありません。もしかすると、あなたもそうしたうちの１人かもしれませんね。
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