「整体師になりたい!」と考えていたとき、整体業界の求人事情や仕事の探し方が気になりませんか?
- 整体師の需要ってどのくらいあるのだろうか?
- 整体師の仕事ってどうやって探せばいいのだろうか?
今回は、上記2つの疑問にお答えしたいと思います。整体師として働き始めるための1つの指標にしてください。
整体師の需要は上昇傾向にあります。
実は、整体師の求人数は年々増加しています。増加している理由は、次の3点が考えられます。
- 高齢化社会の影響
- 若者の健康志向の高まり
- 仕事の仕方の変化
それぞれ詳しく説明していきます。
求人増加理由1.高齢化社会の影響
総務省統計局が発表している平成30年2月1日現在の人口推計によると、「65歳以上の高齢者」は3,529万人と発表されています。
年齢 人口 前年同月増減(▲=減) 増減比率 総人口 1億2,660万9千人 ▲18万1千人 ▲0.14% 15歳未満 1553万7千人 ▲17万9千人 ▲1.14% 15~64歳 7578万1千人 ▲51万5千人 ▲0.67% 65歳以上 3529万人 51万3千人 1.47% (情報元;総務省統計局「人口推計(平成30年(2018年)2月確定値,平成30年(2018年)7月概算値) (2018年7月20日公表)」)
今後も高齢者人口は増加し、2042年の3,878万人がピークと予測されています。高齢者が増加すると、体の不調を訴える人たちも自然と増加することが予測できます。
必然的に整体師やセラピストなど、専門家・治療家のニーズが高まるということです。
」
求人増加理由2.若者の健康志向の高まり
高齢化社会が進む一方、若者の間ではメンタルヘルスへの関心が高まっています。
メンタルヘルスと聞くと、心理的要素が強いと思います。しかし、がメンタル面が身体にもたらす影響も大きいことが次第に認知されてきました。そのため、メンタル面からの不調を懸念して、身体のメンテナンスに力を入れる人が増えています。
自律神経など、精神的な悩みが身体にもたらす不調に特化した整体院・治療院もあり、身体の不調改善を助けるサポートが増えてきたことも事実です。
以前は、「マッサージ」と聞くと、”お年寄りが行く場所” というイメージがありました。しかし今では、若者の間でも、ボディケアにお金を使うことが当たり前になりつつあります。例えば次のような場所に通院する若者が増えてきたように感じています。
- 鍼灸整骨院
- 接骨院(整骨院)
- 整体院
- カイロプラクティック院
- マッサージ治療院
求人増加理由3.仕事の仕方の変化
現代の仕事では、多くの場面でパソコンが使用されます。工事現場や作業現場でもない限り、かなりの頻度でパソコンを使って仕事をしている人が多いでしょう。
さらに、スマートフォンの普及でプライベートでも仕事でもインターネットに繋がった状態で生活している人がほとんどです。
パソコンを使って仕事をする場合、同じ体勢で過ごす時間が長くなり、運動不足になります。こうした影響から、身体の不調を訴える人が増えてきました。
- 肩こり
- 首こり
- 腰痛
- 足のむくみ
パソコン作業からくる影響で、様々な症状で悩む人が増えています。
厚生労働省が発表している平成28年国民生活基礎調査の概況では、国民が自分の健康状態をどのくらい自覚しているかを数値化しています。
(情報元;厚生労働省「平成28年国民生活基礎調査の概況 世帯員の健康状態」より一部抜粋)
この結果から見ても、様々な症状に関して自覚している人が多いことがわかります。
- 腰痛
- 肩こり
- 関節痛
- 体のだるさ
- 頭痛
感じている症状はまさに十人十色です。そして、自覚症状を感じている人が多いということは、その症状を改善したいと考える人が多いと考えられます。
これらの症状を改善するために、整体院・治療院のニーズが高まることは自然な流れと言えるでしょう。
- 高齢化社会の影響
- 若者の健康志向の高まり
- 仕事の仕方の変化
これらの理由から、整体師の需要が高まっていることを理解してもらえたかと思います。
では、次に整体師の求人の探し方についてお伝えします。
2. 整体師求人5つの探し方
整体師の求人を探す方法はいくつかあります。
- 整体専門学校からの紹介
- 整体スクールからの紹介
- 求人情報サイト
- 地域情報誌・新聞
- 知人からの紹介
今回は、上記5つの探し方について解説します。
探し方1.整体専門学校からの紹介
整体師やセラピストの民間資格が取得できる、整体専門学校は、全国の整体院や治療院と連携しているところが多いく、就職を斡旋(あっせん)してくれます。
就職先は、次のような場所があります。
- 病院
- 整体院
- 整骨院
- 鍼灸院
- 接骨院
- 整体サロン
- リラクゼーションサロン
就職相談窓口の担当者に希望を伝えると、条件に合った就職先を探して紹介してくれます。
整体師の専門学校卒業後の就職率は何%? 気になる就職実情をマルっと解説でも解説していますが、専門学校の中には、就職率100%を誇る学校があります。
整体学校と斡旋先の整体院では、就職面接に行く前に生徒情報が照会されおり、面接が受けやすいというメリットがあり就職率も高い傾向があります。
探し方2.整体スクールからの紹介
現場で活躍している優秀な整体師が主催している整体スクールでも紹介制度があります。安心して紹介できる生徒がいれば、喜んで就職先の整体院を紹介してくれます。
良い就職先を紹介してもらうコツは、「講師の先生や参加者と信頼関係を築いておくこと」です。
勉強会や講習会は積極的に参加しましょう。また、講師の先生のところで修行という形で働かせてもらうケースも増えています。
専門学校・整体スクールから就職先を紹介してもうときの注意点
紹介してもらい面接に行ったら、「自分がイメージしていた就職先と違った」ということがあり得ます。しかし、専門学校やスクールから紹介されて面接に行く場合は、基本的に就職することが前提の面接が行われることがほとんどです。
つまり、面接という名の顔合わせ的なイメージです。
しかし、実際に面接時に話を聞くと、書類上では見えない実態が見えてくるケースが多々あります。
- 社会保険完備でない
- 給料が少ない
- 職場の雰囲気がよくない
など。しかし、紹介してもらっている立場上、「断りにくい」状況になってしまうことがあります。
もしあなたがそのような場面に遭遇してしまったら、勇気をだして学校側に相談しましょう。
大前提としては、最悪の事態を避けるためにも「あなた自身が望む就職条件」を就職支援窓口にしっかりと伝えておいてくことが重要です。
- 仕事内容
- 勤務時間
- 給与・賞与
- 休日
- 福利厚生(社会保険の有無など)
就職先は、今後あなたが長い時間を過ごす場所です。最低でも上記5項目は明確にしておきましょう。
探し方3.求人サイト
求人サイトにも相当数の整体関係の求人が出ています。
- 美容
- 治療
- リラクゼーション
など。求人を集めた専門サイトも登場しています。インターネットを使用すればかなり簡単に就職先を探すことができます。
求人サイトに求人を出す整体院・治療院の特徴
- 比較的大規模な整体院・治療院が多い
- スタッフの入れ替わりが激しい
- 経験者歓迎!有資格者優遇の求人が多い
求人サイトは「就職してからできるだけ早く、大量の施術経験を積みたい」と考えている人向けの求人の探し方です。
逆に1人先生で経営しているような、規模の小さな整体院の求人は探しにくいです。小規模整体院の求人は、もともと掲載されている数が少ないため、競争が激しくなります。
もしあなたが「個人経営の整体院で院長からじっくり学びながら経験を積みたい」と考える場合は、求人サイトとは違う方法で、就職先を探すことがオススメです。
探し方4.地域情報紙・新聞
自宅の近所で就職先を探している場合は、地域情報紙・新聞の求人をチェックすると良いでしょう。
「大手の就職情報誌や求人サイトに掲載するだけの経費は捻出できないが、スタッフは募集している」という整体院の場合、比較的リーズナブルに掲載できる地域情報紙や新聞を活用しています。
地域情報紙は、次のような場所にあります。
- スーパー
- 美容室
- 喫茶店
- 最寄りの書店
求人情報と応募方法をくまなく確認してみてください。
地域情報紙・新聞から求人を探す場合の注意点
地域情報誌や新聞に掲載されている求人の中には、宣伝(広告)目的の求人があるので注意が必要です。
「求人を見て連絡したのに、ちぐはぐな回答をされた挙句に断られてしまった」というケースがあります。もしあなたが急ぎで仕事を探しているなら、他の方法で求人を探すことをおすすめします。
探し方5.知人からの紹介
あなたの知人に、以下のような人はいませんか?
- 整体師として現場で働いている
- 整体院・整骨院・鍼灸院などを開業した自営業者
整体院に就職するには、知人から紹介してもらうことも選択肢の一つです。
知人からの紹介で就職先を探す場合のメリット
- 事前に職場見学ができる
- 紹介先の院の実情と内情を把握しやすい
- 素行や面接態度に問題がない場合、高確率で就職できる
知人からの紹介で就職先を探す場合のデメリット
就職後に仕事内容など「イメージと違った」場合、退職を言い出しにくいのがデメリットです。
専門学校・スクールから求人を紹介してもらうときの注意点でもお伝えしましたが、「あなた自身が望む就職条件」をあらかじめ決めておき、その条件に合う求人を探すようにしましょう。
あなた自身が望む就職条件
- 仕事内容
- 勤務時間
- 給与・賞与
- 休日
- 福利厚生(社会保険の有無など)
など。
まとめ
今回は、整体師の需要と求人の探し方についてお伝えしました。
整体師の需要は、次の3つの理由で高まっていると言えます。
- 高齢化社会の影響
- 若者の健康志向の高まり
- 仕事の仕方の変化
求人の探し方は、次の5つの方法を紹介しました。
- 整体専門学校からの紹介
- 整体スクールからの紹介
- 求人情報サイト
- 地域情報誌・新聞
- 知人からの紹介
整体師の求人は増加傾向にあり、求人数も多いです。あなたが希望の条件で就職できるよう、しっかりと情報収集しながら就職活動を勧めてください。
今回の記事があなたが整体師を目指す上での参考になれば幸いです。