SEOとローカルSEO(MEO)では何が違うのか、ご存じでしょうか。この二つの対策には明確な違いがありますが、どの点に違いがあるのかよくわからないという人も多いのではないでしょうか。この二つの対策は言葉も機能も似ていますが、その用途は大きく違います。今回はSEOとローカルSEO(MEO)それぞれの特徴やメリット、費用などの違いを詳しく解説します。

SEOの特徴とは

SEOという言葉はよく聞くけど、詳しくはわからないという人も多いのではないでしょうか。SEO対策とは、いわゆる検索エンジン最適化のことです。知りたいことを検索したときに上位に表示されるようにして、より多くの人に読んでもらえるように対策することが、SEO対策です。

いくらユーザーが求める有力な情報が掲載されていたとしても、どれだけためになる記事だとしても検索したときに20番目や30番目に表示されてしまっては何の意味もありません。そのため検索エンジン最適化をして、より上位に表示されるように工夫することが大切です。

ローカルSEO(MEO)の特徴とは

ローカルSEO(MEO)とは、いわゆるマップエンジン最適化のことです。通常のSEOがすべての記事に対して検索をかけるのに対し、ローカルSEO(MEO)は地名とカテゴリーで検索をかける地域にフォーカスした検索エンジンです。

検索結果に表示されるマップ枠に対象の店舗情報が載せられるために、検索したい市域の情報を一目で知ることができます。例えば目黒区の美容院を探したいというときには、目黒区周辺の美容院が最も上に表示されます。マップと一緒に店舗情報が見られるので、迷わずにたどり着くことができるでしょう。

SEOのメリットは?

SEO対策が成功すれば、検索上位に表示されるためにクリックされやすくなるのがメリットです。人に見られる回数が上がり、その分認知度も上がるでしょう。表示順位によってサイトへのユーザーの流入数は変わってくるため、検索上位に表示されるということはそれだけで十分なメリットであるといえます。

ローカルSEO(MEO)のメリットとは

ローカルSEO(MEO)のメリットとは、ホームページがなくても使用可能なところです。ホームページは作るのに時間と費用が掛かります。そのため何もない状態からでは、初期コストが膨大になるでしょう。シカローカルSEO(MEO)はホームページがなくてもGoogleマイビジネスに登録すればできるので、集客しながらも初期コストを抑えることができるので大きなメリットといえるでしょう。

SEOとローカルSEO(MEO)の違いとは

SEOとローカルSEO(MEO)には、明確な違いがあります。大まかなところで比べた時に、具体的な違いとは何なのかを詳しく見ていきましょう。

対策範囲が違う

SEOとローカルSEO(MEO)の具体的な違いとして挙げられるのが、対策範囲の違いです。そもそもSEOは対象がWEBページであるため、WEBページがなくては話になりません。とはいえWEB上で運営するオンラインストアにも集客できるのが特徴です。その点ローカルSEO(MEO)はWEBページがなくても、Googleマイビジネスに登録すれば問題ありません。地域性にフォーカスしたローカルSEO(MEO)では、実店舗に集客するのが目的であり、オンラインストアにはさほど実益がありません。

対策方法が違う

SEOとローカルSEO(MEO)のどちらも、内部対策と外部対策をする必要があります。しかしその方法は両者でかなり違いがあります。

SEOの内部対策としては、URLを正規化すること、サイト構造の適正化、そして何より必要なのが充実したコンテンツを多数用意することです。外部対策としては、自然な外部リンクを獲得することなどが挙げられます。多くのリンクを獲得することで、よりGoogleに評価されるサイトとして検索エンジンに認識させることができるからです。

一方でローカルSEO(MEO)の内部対策としては、Googleマイビジネスに登録すること、常にGoogleマイビジネスに最新情報が掲載されているかチェックすること、特定のキーワードに対して関係性を高めることなどが挙げられます。外部対策としては、ユーザーにクチコミの依頼をすること、サイテーションを設けることなどが挙げられます。

このように、SEOとローカルSEO(MEO)では内部対策も外部対策も全く違う方法が取られています。

かかる費用が違う

SEO対策は、外部に委託するとかなりのコストがかかります。SEOエンジニアやWebデザイナー、コーダー、ライターといったさまざまな職種の人がかかわらなければ難しいため、その分の人件費だけでもかなりの金額になります。そのため、SEO対策を外部に委託してする場合最低でも10万円前後からかかります。効果が出るまでには時間も費用もかかりますが、その分検索順位で一位を取ることができれば大きな見返りが期待できるでしょう。

ローカルSEO(MEO)対策は、外部に委託する場合にはさほど多くの人手がかかわる必要はありません。対策も施しやすく、費用的には約3万円前後で可能なものがほとんどです。その分上位に表示されるまで時間もそこまでは必要なく、ものすごく大きな見返りがあるというわけではありません。実店舗への集客など効果は割合早く発揮されるのも、大きな利点であるといえるでしょう。

SEOとローカルSEO(MEO)ではどちらがいいのか

効果範囲や目的が違うために本来であればどちらも取り入れるのがベストですが、どちらかを選ばなければならない場合は自社に合った施策を選びましょう。例えばローカルSEOであれば競合が少なく、対策をとることで上位に表示されやすいために、飲食店や美容院など地域に根差した業種にはおすすめです。上位に表示されるまでに、さほど時間がかからないのも大きな利点であるといえるでしょう。

SEO対策は費用も掛かりますがそもそも効果範囲が広い分だけ上位に表示されるのは難しくなります。また、上位に表示されるまでに時間もかかるので、長期的な視野で取り組めるのであれば向いています。その分うまく成功すれば認知度は格段に上がるので、費用と時間がかかってもとにかく企業に対する認知度を高めたいというときにはおすすめです。

まとめ

SEO対策とローカルSEO対策では、効果範囲や費用などそれぞれに明確な違いがあります。大まかな違いだけでも、その差がはっきりとわかるのではないでしょうか。それぞれに向いている企業があり、自社に合った対策をとることで知名度のアップにもつながります。どの点に違いがあるのかを理解して、もっとも自社に合った対策を選ぶようにしましょう。